LEJENS  レジェンス

 Epsisoed T ネクストノイド

 作者  飛葉 凌 (RYO HIBA)

 第4章 決戦 Part13 エピローグ

 総人口の95%以上の生命を瞬時に失う事となった、人類史上最悪のジェノサイド(大量殺戮)から数週間後 ここは、日本の中部地方にある 人里離れた山奥。
ここには、元々だれも住んでおらず、何の施設もない その為 エルのUFOから攻撃を受けていなかった。
周囲は、かって人の手が入り管理された山であったが、現在放棄され 鬱蒼と手が入らなくなった木々が、まさに原生林化した山深い場所
そこに、何の変哲も無い かって山を管理していた人が、休憩などに利用したいたが、今 その面影もなく ただ朽ち果てかかった粗末な山小屋。

 その周囲には、かなり広めの草木も生えていない空き地があった。
そこに、見慣れない完成したばかりの新品を思わせるシルバーに輝く 全長約35mクラスの物体・・・・ いや間違いない それは、UFO 一見FS(フライング・ソーサ)タイプの平坦な円盤、皿の様に見えるが、上から見下ろすと丁度漢字の"山"の様な外観を持っている。
ノルンが、マスターであるキャラン(浩司)の為に、開発していた レグと呼ばれた太古の昔 突如原因不明で滅亡した 複数の大銀河団を往来する程の驚異の超オーバーテクノロジーを持ったEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)の数々のオーバーテクノロジーの粋を集め完成した汎用小型スベースシップ(宇宙船)であった。
大きさからは、考えられない程の数々のオーバーテクノロジーが、搭載されており 宇宙空間では、光速を超える超光速素粒子を利用したスーパーブラディオンエンジンを搭載。 光速を超えたスピード航法を可能とし 長距離航法用には、3次元ワームホールと、量子テレポーテーションを組み合わせたハイパーワープ機関によるハイパーワープ航法 1回で最大1000億光年の超長距離ワープ可能。
キャラン(浩司)自身 融合しているレジェンスの能力で、この宇宙内のどこへでも距離無制限の瞬時のテレポーテーション及び多重宇宙の別宇宙へのテレポーテーションも可能であるのだが、ただ闇雲にテレポーテションしてもその宙域や、その宙域ある 恒星系、惑星、準惑星、衛星、小惑星などの基礎データもなく その宙域に、ブラックホール、スーパーノヴァ(超新星爆発)、パルサーなどの危険宙域・・・・・ その他。
その為 基本データを得る必要上 開発された。

 このハイパーワープ航法は、マスターであるキャラン(浩司)の 融合しているレジェンスのテレポーテーション能力を ノルンが、解析 新たに構築した ノルン自身 多分この宇宙のテクノロジーとしては、最高レベル・・・・ と豪語している。
実は、エルのUFOも この原理を利用したワープ航法で、地球へ来ていた。
地球標準時間で、約1万2000年の時間の間に進んだテクノロジーの進歩でもある。

 重力のある惑星、準惑星、衛星などでは、反重力エンジン・・・・ その他 各種武器 量子テレポーテーションを利用した量子通信 量子レーダー、各種索敵スキャンシステム 無重力である宇宙空間や、重力のことなる宙域、惑星などの為 船内には、常に地球表面の重力である1Gが保たれる様 ヒッグス粒子を利用したグラビトン・コントロール(人工重力制御)など キャラン(浩司)自身 まだほとんど操作方法も理解していない未知のオーバーテクノロジーが満載されている。
一応 ヒューマノイドタイプである キャラン(浩司)に合わせ設計さていた。
長期間に渡る広大な宇宙探査に、重点を置いた設計、開発となっている。
内部には、簡単で、小さいが居住用のスペースも確保されている。
もちろん各種武器、バリヤーなどの機能もある。
多分 現状 この広大な宇宙でも このレベルの大きさとしては、最高レベルのスペック(性能)・・・・ そうこの頃地球人類の色々な思考を理解し始めたノルンは、自画自賛していた。
この汎用小型スベースシップ(宇宙船)を キャラン(浩司)は、 "スクレイダー" と名付けた。
中々良いネーミングが、浮かばず、ノルンと相談 レグの言葉で、"永遠の放浪者" を意味する言語である "スクレイダー" と、ネーミングした。

 5本の着陸脚の間から下部ハッチが開いており 丁度スロープが地面に下りていた。
そこからスクレイダーの内部へと出入りするキャラン(浩司) 両手には、秘密のアジトとして利用していた山小屋の中からキャラン(浩司)自身と、みなつちの私物や 思い出の品の中から運び込める物を持ち スクレイダーの中に運び入でいた。
その傍らには、またも見慣れない 確かに外観は、ヒューマノイドタイプ(人間型)に見える。
頭部に胴体 それぞれ2本両腕と、2本の両脚 だが、我々人類とは異なっている。
確かに、輝きこそ発していないが、全身シルバーの未知の合金に覆われた 全長165cm程度の未知の特殊合金に覆われた。 まさにアンドロイド それもスタイルを見たならば、だれもが思う 美しい完璧と思わせるプロホーションを持つ女性型。
ノルンが、アピリムを始め ネクストノイドとの最終戦闘に間に合わせようと開発を急いでいたが、間に合わなかった 主に、戦闘用だが、スペースシップ(宇宙船)などの操縦 異なる環境下にある各惑星、準惑星、衛星などの地表での戦闘など、汎用性に優れた戦闘タイプのアンドロイドであった。
自らの思考を持ち マスターであるキャラン(浩司)の絶対の相棒となり これから先 長い年月 常に、キャラン(浩司)の傍らで、共に戦う事となる ネーミングは、 "スクルド" 。
思考持つスーパーコンピューター ノルンと同様 ノルンとは、北ヨーロッパ(北欧)神話に登場するアース神族で、運命の女神。
そして、ノルンは、3姉妹と言われており 過去を司る長女の "ウルズ" 現在を司る2女の "ヴェルザンディ そして未来を司る3女の "スクルド" その中で、未来を司る・・・・と言う事で、完成したばかりの女性型アンドロイドを "スクルド" と、ネーミングした。
またスクルドは、古エッダによれば、諸説があるが、ワルキューレ(Valkyrja=ヴァルキュリヤ)の1人とも言われ、戦いの女神 戦場において死を定め、勝敗を決する女性的(女神)存在とも言われている。
これからのキャラン(浩司)の未来、運命を暗示するかの様なネーミングでもあった。
キャラン(浩司)の傍らで、一緒に荷物を運び込んでいた。

 その近くで、様子を伺う老齢な男 そうヤーナ議長のマーク。 そして、生き残った僅か数名の部下。
心配そうに浩司を見つめていた。
まさに、何とか引き留めたい・・・・ そんな心境の表情を浮かべている。

 「やはり行ってしまうのかのー 浩司殿」
大きく溜息をつきながらも心配そうに声をかける。
ここ数週間の間 あの人類史上最悪のジェノサイド(大量殺戮)で、その中心地となったハルマゲドンの丘で、キャラン(浩司)以外 唯一生き残ったマークと、今後について何度も話し合っていた。
マークが率いるヤーナ軍の最高司令官 永井が装着するBP-1の身体を呈した捨身のガードにより守られた。 意識を失っていた所を浩司が、救助 そして眼のあたりに光景 余りにも変わり果ててしまった大地。
周囲に屍しかない状況 その屍の痕跡すら残らない場所も無数にあった。
まるで、突然別世界へと迷い込んだ、そんな錯覚すら覚えた。
近くの街へ行っても生存者は、皆無。 ここに多くの人々が、僅か数時間前まで住んでいたのか? さえ思わせる程の何もかも吹き飛びガレキの山、廃墟化した街。
無残にも ここに人々が住んでいたか? さえ思わせる程徹底的に破壊 街があったと言う痕跡すら見つからない場所も多数あった。
「また多くの若者が、このわしよりも先に死に、残ったのは、こんな老いぼれ・・・・・」 嘆き悲しむ以外何もできなかった。

 それから数週間。
生き残った人類をどうするのか?
浩司に、その役割の中心に・・・ と言う思いが、マークにあった。
しかし浩司は、拒絶 浩司の心を捕えていたのは、自らのミスと責め立てる最愛の恋人 みなっちのエルによる拉致。
今すぐにでも みなっちの取り戻したい・・・・ その気持ちしかなかった。
確かに、今後の人類の行く末は、最重要課題 ノルンの計算では、まだ約3億人弱が、何とか、地球上に点在しながらも生き延びている。
今後 生存していく為の最低人口数と見積もられていた。
しかし それ以上に、みなっちの方を優先していた。

結局 何度もマークと話し合った。
だが、決裂。
マークは、浩司に地球に残り 変わり果ててしまった地球と、95%以上の人口が一瞬に2度と帰らぬ人となり 大幅にその人口を減らした人類の再建の為 尽力を尽くす様懇願した。
しかし浩司は、自らのミスで、最愛の彼女であるみなっちを あのエルに拉致された。 返して欲しければ我の元・・・・ つまりどこかにいるのか不明だが? この広大な宇宙のどこかにいる ヤハヒム率いるエルを探しに、宇宙へと旅立つ事決心していた。
みなっちを取り戻し ヤハヒムとケリ(決着)を付ける。
レジェンスの融合者同士の 決して逃れられない宿命?
浩司は、2つのレジェンス同士が、互いに、引き寄せ合っている・・・・
何故だか解らない。
2つが1つに戻る?
元々1つのエネルギー体として、発生 2つに分離した。

 漠然としていたが、そんな風に感じていた。

 「みなっちを取戻し、ヤハヒムとのケリ(決着)を付けたら必ず地球に戻り 微力ながら協力をしますよ」
強い・・・・ そうまるで、ブラックホールの周囲に展開するエルゴ領域(エルゴ球)に取り込まれ 事象の地平線に取り込まれる物質の様に、強い力が、キャラン(浩司)を宇宙へと誘っていた。
全く手掛かりがないのではない。 漠然としてだが、ほんの僅かであったが、みなっちの弱い気配を 広大な宇宙のある方向から感じていた。
今は、それを信じるしかない。
その為の外洋小型スペースシップ スクレイダーであった。
元々は、こちらもアピリム率いるネクストノイドとの最終戦闘に投入予定の戦闘機であったが、開発が間に合わず その後 数週間かけて、超長距離用汎用小型スベースシップ(宇宙船)として、改造が施され ようやく完成した物であった。
今 キャラン(浩司)の脳裏には、必死に助けを求めるみなっちの姿が浮かんでいた。
そして、今 みなっちの現状は、どこしれずの場所で、レジェンスのエネルギーにより 周囲事時間の流 そのものが止まった状態でいる事 それは、決して死ではない どんな理論で可能なのかは、解らない。
死ではなく 時間の流 そのものが、止められた状態でいる。
理由は解らないが、その事だけは、何故か? 自信を持って言える事であった。

 「無理を言えた事ではない・・・・」
悲しそうな声を上げるマーク。
「浩司殿を こんな無謀な戦いに、巻き込んだのは、このわしの責任じゃ そして、浩司殿の最愛の彼女の拉致をもたらしたのも・・・・・」

 「それは違いますよ・・・・」

 「ところで、本当にいいんですか?」
浩司が、マークに尋ねる。
全てのハイテクなどの文明を失った。
必要と思われるいくつかのオーバーテクノロジーの産物の提供を申し入れていたのだが、マークは、かたくなに拒否した。
理由 手に負えないオーバーテクノロジーを持つと、それを巡り争いが起きる。 オーバーテクノロジーを手に入れ 全人類の支配者となろうと欲する者が必ず現れる・・・・ などの理由であった。

 「・・・・数千年前の 狩猟と、農耕・・・・ また逆戻り、本来こちらの方が、人類にふさわしい生活じゃよ・・・・ そこからもう1度やり直す・・・・」
少し自嘲気味に語るマーク。

 かって、人類最古の4大文明が、ほぼと言っていい時代に同時に起こったが、それは、それ以前の文明があったと言う仮説がある。
その知識が元となっている・・・・ と言う仮説であった。
事実 中東トルコ共和国で、古代メソホタニア文明発祥より数千年古い文明が発見されている。
人類最古の文明メソポタミアをはぐくんだチグリス川とユーフラテス川の上流域に位置する、トルコ南東部、シリア国境付近の丘の上に定説を覆す巨大神殿が発見されていた。 「ギョベクリ・テペ」と呼ばれる遺跡。
ギョベクリ・テペは、アナトリア半島南東部、シャンルウルファ(前 ウルファ、エデッサ)の郊外(北東15km)の丘の上に在る新石器時代の遺跡。紀元前10000年〜紀元前9000年頃に狩猟採集民によって建立された、世界最古と言われる石造の宗教建築(神殿)が発見されている。 地名は「太鼓腹の丘」の意。

 更に、日本の南東 沖縄県の与那国島 海底で発見された まだ色々議論が交わされている海底遺跡。 こちらも約1万年以上前 最後の氷河期の終わりの頃で、当時この海底は、陸上であった事が確認されている。
沖縄県八重山諸島与那国島南部の新川鼻沖の海底で発見された海底地形。
人工的に加工されたとも考えられる巨石群からなることから、海底遺跡と考える説もあり、この立場からは与那国海底遺跡、与那国島海底遺跡とも呼ばれる。

 まだ他にいくつもあるが、詳しくなると、長くなるので省くが、今と、同じような状況であったかも知れない。
かって、高度な文明があり 原因不明で滅亡 1部生き残った者の中に、高度な文明に精通した者がいて、その知識を元に、新たな文明を起こした・・・・

 確かに、文明は滅んだが、知識は全て失われていない。 活用 つまり使用する者のソフトウエアーの能力に、大きく左右されるが・・・・
狩猟、農耕から 文明が誕生と、ほぼ同時に、いきなり高度な数学、天文学、土木工学・・・・ 決して有り得ない。
まあー この辺はどうでもいい・・・・
そう思う浩司。

 「マスター 全ての荷物を収納完了しました」
スクルドが、傍らに立ち報告する。
必要な荷物全てをスターシップ(宇宙船)に、収納完了した。
いよいよ旅立ちの時。

 「もう行ってしまんじゃなあ」
悲しそうに声を上げるマーク。

 「えー」
少し名残惜しそうに聞こえた。

 「みなっちを取戻し、ヤハヒムとのケリ(決着)を付ける それが、終わらなければ俺の戦いは、終わらない・・・・・」
自分に言い聞かす様に語る浩司。
これから始まる まさに未知の世界であるこの広大な宇宙に、思いを馳せる。 いったいどんな冒険? いや不謹慎 戦いが待ち受けているか?
バックアップは、全てノルンに委ねるしかない。
この時点 宇宙に関しては、宇宙物理学、天文学、天体学などを含めて、アマの研究家としては、トップレベルの膨大な知識を誇っていたが、そんな程度 全く何も知らないの等しいレベルである事は、解りきっている。
まだ人類は、ほんの1部も解明に至っていない。
そんな未知の世界に、いきなり飛び込んでいく。
不安がないはずがない。

 エルと呼ばれるEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)と一言で言っても多種多様性を持つ 別々の惑星で誕生 その外観、形態など様々 全くの手探り状態。
それ以前に、生命の定義すらあやふやだ。
全宇宙の生命とは、炭素系、有機系化合物の集合体・・・・・
そんな定義、どうして当てはまると言い切れるのか?
変な事を言い方をすれば、出たとこ勝負。
そんな事ばかり考えばかりいられない 一刻も早くみなっちを取戻し、ヤハヒムとのケリ(決着)を付ける。
長く苦しい戦いが続くはず・・・・

 「マークじいさん・・・・・」
少し言葉を詰まらせるようであった。
「暫くのお別れです」

 「浩司殿・・・・・」

 浩司は、スクレイダーの下部ハッチから乗り込み始めた。

 「わしは、浩司殿の帰りを待っておるからな」

 「必ず、みなっちを連れて帰ってきますよ」
そう言い残し スクレイダーの中に、消えた。
下部ハッチが閉じる。
同時に、少し高音のエンジン音が鳴りだす。
いよいよ旅立ちの時。
重力のある星用の反重力エンジンにより 少し宙に浮くスクレイダー 同時に5本の着陸脚が、下部のハッチに収納される。

 コクッピットに入る キャラン(浩司)。
前列横2列シートになっており 左側のパイロットシートの座る。 右側のコパイシートは、スクルド。
「全システム起動」 キャラン(浩司)の声に、スクルドが反応 全システムを起動する。

 「オールグリーン 異常なし」
必要最小限度に計器類以外、全てのノルンのシステムと同様の計算能力を持つコンピューター制御になっている。

 「発進」
キャラン(浩司)の号令 まず重力のある星用の反重力エンジンにより 少し宙に浮かぶ。
5本の着陸脚を収納 ゆっくりと、上空 地球大気圏外へ向け 上昇を始める。
正面の透明なウインドウ、その上層部には、全天球マルチスクリーンとなっており リアルタイムで必要な情報が表示される。
全天球マルチスクリーンを見つめるキャラン(浩司)。
そこには、小さくなっていくマークを始め生き残った数人の側近達。
名残惜しそうに、大きく手を振っている。 いつまでも。

 「成層圏突破」
スクルドの声。 ここから先は、宇宙空間。

 「バリヤー展開」
キャラン(浩司)の声。
ここは、宇宙空間 危険に満ちている。 太陽風、恒星風などの太陽もしくは、太陽系外の恒星などから吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)などの危険な物が無数にある。
それに、過去打ち上げられ そのまま放置されている ロケットの残骸などのスペースデブリ(宇宙ゴミ)。
このスターシップ(宇宙船)の外壁の装甲は、超高度特殊合金で出来ており 全く問題がないが、一応 念の為の措置。
バリヤー1つ取っても 想像を絶する高度オーバーテクノロジーの産物。
危険な太陽風、恒星風などの太陽もしくは、太陽系外の恒星などから吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)から地球表面を守る? 結果的そう言う構造になっているが、N極、S極の磁界線により ほぼ防いでいる。 1種のバリヤー。 その原理の応用。 この宇宙を構成する4つの基本相互作用の1つ フォトン つまり光子 電磁相互作用を使用 まさに、眼には見えない光の壁を 人工的に発生させた磁界線により形成 バリヤーとして、利用している。

 「地球圏をゆっくり離脱しながら地球を周回」
1度 この眼で、宇宙から地球を見てみたかった。 キャラン(浩司)の幼い頃からの夢の1つ。

 コックピット正面の透明なウインドウから見える青く輝く水の惑星 地球 溜息が漏れる 圧倒的・・・思わず息を飲む程の絶景。
「この光景 みなっちと一緒に見たかったなあー」 小さく呟く。
青い・・・・ どこまでも青く感じる地球 まさに水の惑星。
陸地である5つの大陸 両極の氷の部分を除いて、豊かな緑・・・・のはずが、ほとんど砂漠の様な状態であった。
荒涼と荒れ果てた不毛の大地・・・・・・
それも 地球の衛星 月か、水星などの表面を思わせる 大小様々なクレーターだらけ。
緑の部分が、ほとんど見当たらない。 僅かに、各ポイントに小さく点在するだけ。
あのエルのUFO大船団の攻撃が、いかにも圧倒的であったかの証明でもある。
それでも人類を始め 生命は、生き残っている。
この地球が、滅亡、消滅するまで、生命は、進化しながら この地球で生き残っていくだろう・・・・・
そう考えるキャラン(浩司)。

 同時に別の思いも感じていた。
"こうして、地球を見るのが、これが最初で、最後・・・・" 漠然とした思いであったが・・・・
もう2度と、美しい地球を見る事も 戻る事ない・・・・ 自身に対する予言めいたものを感じていた。

 突如 見慣れない黒い小さい物体が、正面のコックピットの透明なウインドウから見えてきた。 現在 極軌道付近を周回している。
「ブラックナイトサテライト(Black Knight satellite)・・・・」 思わず口走るキャラン(浩司)。
宇宙物理学を中心に科学全般に対して、アマの独自理論、解釈を展開する研究家であり EBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)や、UFOなどについても同様であった。
あの古代ピラミッドと言われる事件以降 こちらの方は、おざなりになっていた。
興味こそあったが、そこまで手を回す余裕がなかった。 それ程 対ネクストノイド、アポリスに全力を傾けなければならない状況であった。
その為 つい忘れていた。
それが、今 眼の前に現れたのだ。
過去 イーターネットの動画などで、何度か見ていたが、どうも1998年 国際宇宙ステーション計画のSTS-88ミッションの中で写真撮影された物体が、ブラックナイト衛星であるという説が広く主張された。 しかし、これは船外活動の間に船体から外れてしまった熱ブランケットである可能性が高い・・・と言う説の方が間違いないと思っていた。
1部 UFOマニアなどが主張する 今から約1万3000年以上前に、EBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)によって打ち上げられた人工衛星? 説には、かなり懐疑的であった。
少し見つめるキャラン(浩司)。
「どうします 調べますか?」 右隣のコパイシートに座るスクルドが尋ねる。 いつでも量子スキャンシステムで、全容を調べる準備を整えていた。
「いや・・・・」 首を振るキャラン(浩司)。
そのまま通過するスクレイダー。

 次に、トライアングル(三角形)タイプで、FS(フライング・ソーサ)タイプの間違いなく人工的作られた人工物 攻撃による爆破で、もはやスペースデブリ(宇宙ゴミ)と化した物体が、まさに彷徨い浮かんでいるのが、眼に入る。
「今度は、TR-3B?」 少し驚いた表情を浮かべながらも攻撃による爆破で、もはやスペースデブリ(宇宙ゴミ)と化した物体を見つめる。
こちらも信憑性に付いては、色々噂されていた アメリカ合衆国が、極秘裏の密約により EBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体) 特に、グレイと呼ばれるEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)によって、エリア51で、開発されと言われていたTR-3B コードネーム "アトラス"の無残にも原型こそ留めていたが、破壊された残骸であった。
つい最近 攻撃による撃破された物でなく もはや何年も前である事が、一目で解る程。
最高機密の最新鋭 反重力戦闘機と言われていた。 だが、そのベェールは、全て謎に包まれていた。 地球製のUFO? とも言われていた。
どうやらアポリスによる7日間戦争時に、実戦投入されたが、全て撃墜されたのだろう。 この無残な状態が物語っている。
本当に、グレイと呼ばれるEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)と、共同開発によるものなのか? もしくは、人類自ら開発した物なのか? 核燃料式の反重力エンジンで、プラズマ利用のプラズマ兵器搭載とも言われていた。 だがその真偽は、結局不明。
複数のインターネット上に投稿された数々の動画も見たことがある。 大半が、PCによる超精巧、精密なCG処理が施され特撮映画よりすごい映像が多い。 だが所詮作り物の偽物。 中には、1部であるが、かなりリアル(本物)としか、思えない映像が、いくつかあった。
特に、ある紛争・・・・いや戦争による戦闘地域のある街での空爆シーンなど、とてもリアルで、PCのCG処理による合成とはとても思えない程。
特撮映画顔負けの精密さ、思わず感心した程。
真偽については、? 疑問形・・・・ だった。 だが、今 目の前に、間違いなく本物 それも残骸。
「やはり開発されていたんだなあー」 残骸を見ながら呟くキャラン(浩司)。 今 ここにある残骸と言う物的証拠 確かに開発され実戦投入されたと言う事実以外は、結局闇のベェールに覆われたまま。 全ての真相は、全て闇の中に消えてしまった。 だが、キャラン(浩司)自身もはや比較の対象すらならない程の驚異のオーバーテクノロジーの数々を所持している。
あの7日間戦争で、実戦投入されたが、更に、高度なオーバーテクノロジーを所持 運用していたアポリス エルと呼んだ、かって我々人類が、神々などと呼称したEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)の 過去の遺物のオーバーテクノロジーにすら対抗する事も出来ず、無残にも所有する全機撃墜されたのだろう・・・・・ 余りにもテクノロジーの差が、大き過ぎた。 それだけが、原因ではないが・・・・
「こんなもの 追いかけていた時代 良かったよなあー・・・・・・」 もはやスペースデブリ(宇宙ゴミ)と化したTR-3B コードネーム "アトラス"の残骸を見ながら 溜息混じりの言葉が漏れた。
信憑性など、真実なのか? あらゆるチャンネルを使い調べていた平和と思える時代 いつも傍には、怒った顔で、ずけずけ文句ばかり言う みなっち・・・・

 地球を数周する。

 「これより 太陽系外縁天体 エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)内 キャビワノ族 準惑星 冥王星型天体である クワオアー公転軌道まで、超短距離ワープ その後 目標ポイント・・・・・・ 約300億光年先まで、一気に超長距離ワープ」
信じられない話であったが、この宇宙は、1000億光年を遥に超える広大な広がりを持っていた。
もし宇宙が、今から約138億年前 ビックバンによる1点のみで誕生したならば、宇宙の大きさは、約138億光年になるが、この宇宙は、ベビーユニバースと呼ぶべきか? 無から誕生直後 素粒子より小さい宇宙が、アインシュタイン博士の宇宙項と同様 斥力により一気に、1000億光年以上に急膨張 その急膨張の最中に、各所で、古い高いエネルギーを持った真空が、その余剰エネルギーを放出し 新しい低いエネルギーを持つ真空へと、相転移するのだが、その古い高いエネルギーを持った真空が、その余剰エネルギーを光と、熱として放出 それが最初のビックバン つまりビックバンは、1点で起こったのではなく、無数の各所で、起きている。
その為 宇宙の大きさは、1000億光年を遥に超え まだ斥力となって、膨張する膨張宇宙でもある。

 この宇宙が出来て約138億年 宇宙が誕生 色々なプロセスを得て、暗黒時代から宇宙の晴れ上がり 観測が可能になった。
つまり観測可能な距離は、138億光年を下回っている。
例え100億光年先の宇宙を観測しても それは、100億年前の 100億光年先の宇宙の過去の姿を観測しているに過ぎない 現在の姿ではない。 過去の姿。 100億年と言う長い年月をかけて、ようやく届いた姿。
当時100億年先にあっても 現在は、斥力による膨張に伴い100億光年よりも遥か彼方に遠ざかっている。
約300億光年と言う距離 まだ我々の住む地球に その発した光子が届いていない。 観測可能な距離を遥かに超えた距離。
これから約300億年未来に、キャラン(浩司)の乗ったスペースシップの姿が届く、途方もない距離。
ただし300億年後 この光がようやく届いても この光を発進した宙域には、この光点が存在した宙域はない 300億光年を大幅に上回る遥か彼方・・・・・
元々浩司、宇宙物理学を中心に、科学に関しては、アマの研究家としては、トップクラスの頭脳を誇り かなり精通している。
他だし頭では、理論として、理解していたが、現実には、全く実感がわかない。
ただ漠然とした数値・・・・

 我々の住む 棒状渦巻き銀河系である ミルキーウエー(天の川)銀河系には、みなっちの気配を全く感じていなかった。
僅かに、感じるのは、我々の住むミルキウエー(天の川)銀河系が属するボイド構造の複数の・・・・いや無数の大小様々な銀河系の集合体である銀河団から約300億光年先のこのポイント。
このポイントにも やはりボイド構造の銀河団が存在する。 宇宙は、無数の銀河系により大規模構造 ボイド状の構造を形成している。
まずは、ここへ行ってみる。

 何と言っても 実は、今日 汎用小型スベースシップ(宇宙船)スクレイダーの初の試運転 つまり初のテスト飛行。 1度超短距離ワープ 太陽系外縁天体 エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)内 キャビワノ族 準惑星 冥王星型天体である クワオアー公転軌道まで、短距離ワープ この場所を選んだのは、 海王星軌道の外側を周る天体 太陽系外縁天体に属するほとんどの準惑星、小惑星の公転軌道が、超楕円形軌道にあり、太陽赤道面に対する軌道傾斜角が、つまり太陽の自転軸に垂直な平面つまり太陽の赤道面対して、大きく傾いている。 海王星軌道の内側を公転する惑星 内太陽系では、最も傾いているのは、水星の約7度 地球に至っては、ほぼ垂直の約0.002度 クワオアーの公転軌道が、ほぼ円軌道に近く、軌道傾斜角も約8度など、同じ太陽系外縁天体準惑星のエリスなど約44度も傾き、それも超楕円軌道 他の準惑星であるマケマケ、ハウメアも、軌道傾斜角が約30度に近く、超楕円軌道と、似たようなものだ・・・・ それだけの理由であった。 ワープアウトポイントのクワオアー公転軌道上には、現在 準惑星クワオアーはない。 公転軌道上の別の場所を公転している。 だが、ここならば、最初の各システムを点検 量子通信、量子レーダーの索敵など、各テストを行うのに、丁度良かった。 また人類が、再興 驚異の各種ハード、ソフト両面に、輝かしい進歩を遂げ宇宙へ進出 地球圏防衛の為の軍事基地を作るならば、この太陽系内の条件で、良くSFの戦争物では、最果ての冥王星基地が、描かれている。 だが、太陽系外縁天体 エッジス・カイパーベルト内の1番内側 主星である太陽に最も近い 太陽系外縁天体であり その公転軌道は、かなりの楕円形軌道 近日点は、及びその近辺では、海王星軌道の内側に入る。 余り軍事基地としての戦略上 色々問題点がある。 その点クワオアーは、太陽系外縁天体 エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)内で、冥王星より更に、遠く離れており公転軌道が、ほぼ円形軌道 軍事基地を作る場所としては、冥王星よりも適している。 それに、太陽系外縁天体 エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)内の準惑星、小惑星、衛星などの天体の中では、かなり希少の地表表面の組成が、岩石と氷の混合物からなる一般的な外縁天体と異なり氷がほとんど含まれていないことを示している。 まだ原因が謎だが、岩石である可能性が高い。 軍事基地を作るには、氷の上や内部より 岩石の方が、相対的に適している。 まあー話は、この辺にしておく。 みなっちを取り戻したら クワオアーの探査でもしょうか? きっと面白い事が出てくるだろう・・・・ 更にエッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper Belt、EKB)の外側には、散乱円盤天体(さんらんえんばんてんたい Scattered Disk Object, SDO)があり 更に、その外側には、実は、まだ我々の住む太陽系の範囲は、どこまでなのか? はっきりと定義されていないが、オールトの雲(オールトのくも)あるいはオールト雲(オールトうん)とは、太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群があり ここまでが、太陽系の範囲と考える学者いる。 (ここまでが、主星であり この太陽系唯一の恒星である最も巨大な重力源で、中心である太陽の 巨大な重力源が、及んでいる範囲と考えられている)。 この汎用小型スベースシップ(宇宙船)スクレイダー 各種探査システムを利用すれば、膨大なデータが得られ そのデータを解析するのに、ノルンの持つ情報解析能力・・・・ 基本的に、汎用小型スベースシップ(宇宙船)スクレイダーは、確かに、このクラスのスター・シップ(宇宙船)としては、攻撃、防衛能力に優れてるが、大型スペースバトルシップ(宇宙攻撃戦艦)等に、比べれば、あのエルの大艦隊の大型スペースバトルシップ(宇宙攻撃戦艦)等などより 遙かに、攻撃力など、比較にならない程、劣っている。 別に、気にしてはいない。 元々小型で、長期宇宙での滞在、この無限の広大な宇宙で、みなっちを探し出す為 スピード、運動性、ワープ機能、何よりも全く各種情報も無く、不明なこの宇宙の各宙域を 探査する機能に、重点を置いた設計、開発されている。 こちらが、重要だ。 出来る限りエルとの戦闘は、最低限以下に避けたい。 まともに戦って、勝機などない。 その後 約300億光年先 ここは、ダーク・スペース宙域 銀河系は単独で存在することもあるし、集団で存在することもある。 銀河系の集団は、銀河群、銀河団と呼ばれ、銀河団、超銀河団の分布が網の目の目状の宇宙の大規模構造(large‐scale structure of the cosmos=宇宙の中で、銀河系の分布が示す巨大な泡のような構造 宇宙の泡構造とも呼ばれるボイド状の構造を形成している)を 形成している。 網の目の間の空間には銀河がほとんど存在せず、超空洞(ボイド=宇宙の大規模構造において、泡沫状に分布する超銀河団領域が、ちょうど膜のようなかたちとなって包含している、何も存在しない空間を指す) つまり宇宙の密度は、一定ではなく 不均一であり ほとんど銀河系・・・・ いや恒星系なども 存在しない まさに、ダーク・スペース宙域が、無数に存在している。 その1宙域。 現在 ダークマター(dark matter=天文学的現象を説明 するために考えだされた「質量は持つが、電磁相互作用をしないため光学的に直接観測 できず、かつ色荷も持たない」とされる、仮説上の物質)に満たされていると考えられている宙域。 ここで、新開発の光速を超える超光速素粒子を利用したスーパーブラディオンエンジンなど、各新システム、性能などの本格最終チェック、テストなどを行う。
 多分この宇宙のテクノロジーとしては、最高レベルと豪語する ノルンにより開発された 驚異のオーバーテクノロジーの数々を その眼で確かめ利用する。 もはや完全に、理解を遥かに超えたレベル。
 その後 みなっちの気配を感じる宙域に、ワープする予定であった。
 1度 本格テストしてみなければ、やはり解らない事もある・・・・ と、ノルンは言っている。 どんな物でもテストが必要 問題点は、更に、改善、改良を加える。
 エルと呼ばれるEBE's(地球圏外知的生命体)の持つ 数々のオーバーテクノロジーも参考にしていた。 元々の今まで所有していたオーバーテクノロジーではない。 1部 参考新開発テクノロジーも いくつか初搭載されている。  シュミレーションと、実戦は違う。 テストしてみなければ、解らない。 予想通りの性能を発揮出来るか?
 ここで、テストの結果を踏まえ 更に、改善、改良を図る。
 それに、最重要課題の1つは、これら驚異の数々のオーバーテクノロジーを マスターであるキャラン(浩司)が、完全に、操作出来る状態にする事であった。 ヒューマノイドタイプ(人間型)である地球人類の思考、身体的特徴を考慮 全て設計されていたが、余りこう言う方面に関しては、とても優秀とは言えない。 最も困難を伴う、ミッション(計画)でもあった。
 覚えなければならない事は、山積み。 全てノルンがアシストする。
 全てのエネルギーは、量子反応炉により供給 量子そのものからエネルギーを取り出すシステム。 星間物質、ダークマター(暗黒物質)、反物質反応炉など比較にならない超高効率システム。 量子さえ存在すれば、理論上 無限にエネルギーを 供給し続ける事が出来る。 これは、レグと呼ばれたEBE's(地球圏外知的生命体)の驚異の数々のオーバーテクノロジーの1つでもあった。


 これから先 どんな未来が待ち受けているのか?
現状のレジェンスの利用出来る能力は、ヤハヒムとは、余りにも違い過ぎる。
まとも戦って、勝機などない。
それに、あのUFOの大船団の中には、いくつものあのアピリム・ファーストを軽く凌駕するエネルギーの持ち主が、いったいどれくらいいたのだろうか? とても数えきれない程・・・・
そんな相手との戦闘を余儀なくされるだろう・・・・
だが行くしかない・・・・

 キャラン(浩司)の脳裏には、色々考えが過っていた。


 キャラン(浩司)を乗せた汎用小型スベースシップ(宇宙船) スクレイダーは、漆黒の闇の世界である 宇宙空間から 3次元ワームホール発生に伴う 極彩色の光に包まれ消えた。
 これからのまさに、修羅の掟の支配する長き戦いの幕開けであった。



                                                               THE END


 後書き

 ようやく完結 LEJENS エピソード1 ネクストノイド 長き 本当に長き渡り ゆっくりと書き上げました。
 これから もう1度読み直しながら 全面 大幅修正、加筆、誤字、脱字の修正 その他が待っています。
 大変な作業になりますが・・・・
 最後まで、お読みいただいた読者の皆様 感謝。

 エピソード2 エルは、まだ本格構成考えていません。
 超大雑把 これから詰めていきます。
 暫くの間 中途で、中断した妖魔ハンター 高校2年生編から再開 それと、レジェンスは、外伝短編1本 執筆予定。
 その後 地球人類の運命を ある女性の運命を交えて描きます。

 特報

 宇宙開発開拓シリーズ 第2弾 ブラックホール 執筆開始予定。
 契約したロミジャー? サンプル用に、プロローグ部分だけを公開していましたが、レジェンス 外伝短編 完結後 妖魔ハンターと同時に、執筆予定。
 こちらは、一応本格ハードSF スペースオペラの予定です。
 お楽しみに。

 最後に、もう1度 最後までお読みいただいた読者の皆様 本当に感謝。

 作者より。




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