LEJENS  レジェンス

 LEJENS以外のSF小説です。
 LEJENSとは全く無関係のオリジナル小説です。


 妖魔ハンター

 作者 飛葉 凌(RYO HIBA)

 高校1年生編
 Part8

 都内の中心ビジネス街の一角に立つ某ビルのある階 沈み行く夕日を見つめる1人の老婆 小夜子・・・
 何を思い? 何を考えているのか? 知る由もない。
 その眼下には、人の造りし人工の楽園が広がる 高層建設の立ち並ぶビル街、そま間を這う世に作られた道路網・・・
 それでも人の息吹を感じさせる? 雑踏の人込み まるで黒い点のように動きまわる。
 にぎやかで、平穏な日々の暮らし。
 ドアをノックする音が聞こえる。
 「入ります」 2人のそう40歳代の女性の声 小夜子が、ここに呼び寄せた女性である。
 2人も 良く似た顔立ち 良く似たスタイル 絶世の美貌・・・
 1人は、真美の母である由美 そしてその隣には、由美よりやや小柄で、今だ細身で、スレンダーの由美よりは、少し太め・・・と言ってもこの年齢から考えれば、驚異的、若々しいスタイルを維持する 由美の2歳年下の妹 詩織の母でもある 中崎 良美。
 現在 東海地方本拠を持つ巨大財閥グループの本家に、嫁入りしており 結婚前まで、2人の今は亡き母と共に、ここ妖魔ハンターの一員として、活躍していた。
 結婚退社後 現在 時々フリーの退魔師として、東海地方で、活躍しており 詩織が、中学生までは、母 良美と共に、フリーの退魔師をしていた。
 「立っておらんで、そこに座りなさい」 小夜子は2人を長椅子に座らせ 自ら1人掛けの椅子に座る。
 「お前さん達 星沢家の姉妹を呼んだのも他でない・・・」
 小夜子は、2人の顔を見つめる。
 「お前さん達の産んだ 大事な娘の件じゃ」
 2人共 やはり・・・の表情である。
 「お前さん達の娘のおかげで、この平和が何とか保たれておる。 感謝じゃ」
 2人は、安堵の表情を浮かべる。
 「まずは、良美の方じゃ」
 良美は顔を上げる。
 「これでもわしは、星沢家代々伝わるラディエンスの力の事は、良く知っておるつもりじゃ 直系でありながら2女として生まれたお前さんは、長女に比べ僅かな力しか持っておらん まあーB級妖魔と互角程度じゃ その2女に、生まれた子で男子は、ラディエンスの力を生来持ち合わせておらず、女子の場合 最大母親と同程度の力 通常母親に及ばぬはずじゃが 良美 お前さんの産んだ 詩織は、母たるお前さんを遥かに凌ぎ A級妖魔を超えあのS級妖魔に、何とか対抗出来るか? 程の力を持っておる・・・」
 1度 話を区切る小夜子。
 「現在 A級と互角以上の力じゃ 大したもんじゃ」
 笑みを浮かべる小夜子。
 「そして、由美」
 小夜子は、由美を見つめる。
 「お前さんの娘 真美じゃ」
 由美の顔を 厳しく見つめる小夜子。
 由美が、何か? 隠していると疑う表情である。
 「過去 長女のみ正統なラディエンスの力を受け継ぐ星沢家にありながら 殺されたお前さんの2人の幼い娘の後に生まれ生来ラディエンスの力を持たぬゆえ それに、妖魔からの魔の手から逃れる為 隠しておったと、言っておったのうー それがある日 S級妖魔 四天王の1体 お前さんの2人の幼い娘の命を奪ったドッペラーと対決中 突如ラディエンスの秘めた力が、急遽覚醒したと・・・」
 小夜子は、何か? 隠して 少し動揺している由美の顔を見つめる。
 「星沢家の長女は、代々2人の娘しか産まれぬはずじゃが、何故 お前さんだけ 3人目の娘を産む事が出来たのじゃ? それに、長女のみ正統なラディエンスの力を持つはすが、3女である真美には、信じられん事に、歴代最強と言われた過去の偉人達など比較にならぬ程の強大・・・いや無限と思える程 ケタ外れの強力な力を持っておる 今でさえS級妖魔を超えておる・・・」
 「はい・・・」 弱々しく返事する由美。
 「まあ この件については、この辺にしておくが、真美の持つラディエンスの力についてが、本題じゃ」
 更に厳しい表情を見せる小夜子。
 DVD-RをTVにセットする。
 ここに、真美の妖魔ハンターになってからの撮影出来ぬ亜空間フィールドの戦闘を除く 戦闘記録を編集しある」
 小夜子は、リモコンのスイッチを入れる。
 そこには、最初の頃の真美が映し出されていた。
 身体から白い光が発光した状態で戦う真美の姿。
 「ところが、現在は」
 小夜子が、リモコンのボタンを1つを押す。
 つい最近の戦闘シーンが映し出された。
 まずラディエンスの力を解放する 身体から白い光が発光し手に持つライトソードが完成する。
 同時に、由美、良美、詩織と同様 身体から白い光が発光が消える。
 A級妖魔以下と対決する時 真美は、いつもこの状態で戦う。
 ラディエンスの力は、由美の全盛期より やや上程度 真美本人は、この方が、ラディエンスの力のコントロールが容易と言っている。
 だが、真美の持つ本来の力には、遠く及ばない。
 「わしらは、これを 第1戦闘形態と名づけた」 小夜子は、言う。
 「そしてじゃ・・・」
 最初の頃と、最近の真美が映し出された。
 ラディエンスの力のコントロールに苦しんでいる真美である。
 最初の頃の 身体からの白い光の発光状態が続いているシーン あの日から身に付けた 真美・・・ いや星沢家の者には、無いはずの霊能力 真美自身 あっちゃんと呼ぶ 戦死した霊能者の霊能力 杉村 敦子から貰ったと言っている 羽衣を纏っている 真美である。
 「わしらは、これを第2戦闘形態と呼ぶ」
 続いては、富士山麓の特訓中 見せた真美の姿と、現在の真美の姿である。
 真美の身体から発光する白い光が、揺れる炎の様に真美自身を包み込んでいる。 富士山麓の特訓中と、現在の違いは、羽衣を纏っているか、いないかの違いである。
 「これを 第3戦闘形態と名づけておる」
 そして、あの妖魔の大群と戦っとき 真美の目の前で、杉村 敦子が殺され 強い怒り、憎悪、底なしの深い悲痛に、我を忘れ もはや暴走と呼べる状態になり 真美を包み込んでいた 白い光の揺れる炎が、天空高く 巨大な火柱に膨れ上がった映像である。
 「これを 真美 最終戦闘形態と呼ぶ」
 小夜子は、1度 大きく息を吐いた。
 「真美自身 気付いておる見たいじゃが、戦闘形態を変化させる事で、ラディエンスの力をケタ違いに高めておる その反面 力のコントロールを失う。 第1戦闘形態では、技が、由美 お前さんの直伝のムーンライトしか使えん ただ こちらは、余り身体に、負担が掛からぬようじゃが、元々本来は、こちらじゃった第2戦闘形態 現在は、あの羽衣を纏っておるが、技 自ら編み出した ニードルが使えるようになる。 他だし こちらは、かなり身体への負担が大きく 戦闘後 暫く放心状態になる。 そして、第3戦闘形態と、最終戦闘形態では、更に、あのバーストが、使えるようじゃ あのバースト 真美の持つ必殺最終大技は、あの子の持つ 全ラディエンスのエネルギーを 1点集中させ、一気に、光のビームとして放出 あの小柄な身体には、相当無理がかかっておるらしく その後 意識を失い 早くて1日 下手すれば数日も意識が戻らぬ状態じゃ・・・」
 ここで一呼吸を置く小夜子。
 「何故 こんな話をしておるか解かるかの?」
 2人は、小さく首を横に振る。
 「お前さん達は、ここで妖魔ハンターをしておった時代 妖魔の出現 せいぜい年20〜30回程度 それも1体から多くて、5体程度 クラスもほとんどが、B級以下 A級など現れおったら大騒ぎじゃわい S級など、存在こそ知られておったが、実際 見た者はおらず、由美には悪いが、お前さんの殺された2人の娘の事件で、初めてその存在が確認された程じゃ その後 あのドッペラー以外のS級が、数体現れおったが、由美 お前さんの活躍で、殲滅 その後 今年の2月の末日 ドッペラーが現れるまで、皆無じゃった・・・ 同じ日に、真美がラディエンスの力に、急遽覚醒しておる 何か? 因果関係があるのやら・・・ それからの妖魔出現回数 現在ほぼ毎日に変わり 出現数も 最低でも S級3体同時 平均20体以上は、もちろんA級〜D級までじゃが、5月の下旬なんぞ、過去例の無い 数百体以上の出現じゃ 真美のお陰で、ほぼ殲滅に成功したがじゃ・・・ わしには、真美の急遽覚醒と、この異常な妖魔の出現回数 規模 全て結びついておるような気がする」
 由美を見つめる小夜子 やはり由美は、少し気づいているみたいである。
 「やつらの狙いは、真美じゃ 多分のう・・・」
 この瞬間 由美の顔が青ざめ 少し身体が震え出す。
 「緊急事態です。 室長!!」
 ノックもせず 女性職員が、慌てて部屋に入って来た。
 「なんじゃ!」 少し怒りの表情を浮かべる小夜子。
 「現在 S級4体を含む 総勢30体の妖魔 10体の妖獣の殲滅向かった部隊・・・」
 3人は、顔を見合わせる。
 夏休みに入り 真美、詩織は、ほぼ毎日 ここ本部で待機となっていた 妖魔、妖獣が、ほぼ毎日・・・ 酷い日など 1日数回も出現 そのたびに、出動していた。
 この日 大規模出現に、出動。
 深夜 2人共 防衛軍の特殊車両で、寝たまま帰宅する日が多かった 相当 精神、肉体と共に、疲労状態 特に、部隊中 スバ抜けた若さバイタリティの持ち主 疲れ知らずと思われた詩織ですら 待機中 本部のソファーで寝ていた。
 真美は、自分のデスクで、夏休みの宿題を片付けていたが、やはり直ぐに、そのまま眠り込んでしまう。
 そんな2人に、休息を与えないよう 緊急出動 2人共 眠い目を擦り出動を繰り返すなど もはや疲労がピークに達していた。
 他の部隊隊員も似たようなものである。
 少しの暇な時間に、眠っていた。
 霊能力もラディエンスの力と同様 使用すれば、身体への負担が大きい。
 「・・・敵 妖魔、妖獣の殲滅には、成功したものの 今度は、中崎 詩織隊員が、意識を失った状態です」
 「詩織が・・・」 良美の顔から血が引く。
 「敵 妖魔、妖獣との 戦闘中の怪我などではなく 極度の疲労が原因です 星崎 真美隊員が、S級妖魔4体を一挙に戦っているのを見て 助太刀に入り 1体と交戦 その間に、星崎 真美隊員が、3体のS級妖魔を殲滅 その後中崎 詩織隊員が、引き受けた1体と交戦 殲滅 中崎 詩織隊員は、今までの疲労と、今回のS級との戦闘で、遂に疲労のピークを超えてしまったと思われます。 現在確認中ですが、命に別状はないと、報告が入っております」
 「命に別状がなければ良し・・・ だが・・・ 暫く詩織ちゃんは、戦闘から外すしかあるまい 体力が戻るまで、休暇じゃ それにしても困ったもんじゃ・・・ 人手不足 いよいよ ここまで来たかー」
 小夜子は、報告に来た女性職員を見た。
 「ところで、真美ちゃんは? どの戦闘形態で、戦っておった?」
 「はい 星崎 真美隊員は、当初 第1戦闘形態で、A級からD級妖魔及び妖獣と、戦闘開始 その後現れたS級4体に、第2戦闘形態へ移行 殲滅 成功しております」
 「つまり バーストは、使用しておらんと言う事じゃな?」
 「はい 今回は使用していません。 ニードル、ムーンライト、羽衣の技を使用しています ただ・・・」
 女性職員は、言葉を濁した。
 「早よう 報告せよ」
 「戦闘終了後 ラディエンスの力を解除した後 立っているいられない程 疲労状態が酷く フラフラ状態です 現在帰りのヘリで、横になっているそうです」
 「意識は?」
 「はっきりとしている模様ですが、かなり眠そうだと・・・」

 「零夜さん・・・」
 帰りの大型輸送へりの中 真美は、零夜の膝枕で横たわっていた。
 やさしく見つめる零夜 まるでように、幼い我が子を見つめるようやさしく微笑みに、やさしく髪を ゆっくりと撫でている。
 「今回も 真美ちゃんのがんばりのお陰よ」
 「それより 詩織姉ー」 やはり意識を失い倒れ 緊急搬送された詩織が気になっていた。
 「大丈夫よ 極度の過労だけど 命に別状がないと、お医者様が言っていたし それよも真美ちゃんの方が心配よ あなた 数ヶ所の怪我 隠しているでしょう・・・」
 この戦闘で、真美は、傷を負っていた。
 詩織を気遣い怪我をうまく隠して 戦闘を継続したのだ。
 霊能力の強い零夜は、それを見抜いている。
 「真美ちゃんも無理し過ぎよ」 やさしく語りかける零夜。
 「この事 だれにも内緒よ 詩織姉ーがいない今 私まで、戦線離脱したら・・・」
 「ダメよ もう報告しちゃったから・・・」
 「えー」
 「本部に着き次第 真美ちゃんも緊急入院必要ね」

 「・・・星沢 真美隊員も 今 負傷が確認されました」
 新たな報告書を読み上げる女性職員。
 「怪我は、酷くありませんが、数日の入院が必要のようです」
 報告書を読み続ける女性職員。
 「このまま うちの病院へ」
 慌てて立ち上がる由美 由美も顔面蒼白である。
 「では 直ちに、星沢記念総合病院へ向かうよう司令を出しますか? 室長」
 女性職員の問いに、小夜子は、少し考えた。
 「仕方あるまい そのように司令を・・・」
 「はい かしこまりました」
 女性職員は、一端 司令室に向かう。
 「これで、エース2人を欠く 緊急事態じゃわい」
 椅子に座ると、困り果てたよう更に考え込む小夜子。
 いいアイデアなど浮かぶはずもない・・・
 徐にまだ ここに残っていた由美、良美の顔を見つめる。
 「この続きは、後日じゃ それよりも 早よう 娘の所へ・・・」
 由美、良美も 急いで部屋を出た。

 「それにしても びっくりしただから 何度も携帯に電話しても留守電だし 携帯、PCに、メールしても返事ないし 思い切って お家にいったら 怪我して、ここの病院に入院中だと聞かされて 慌てたわよー」
 彩が、びっくりした表情で、ベッドに座る真美を見た。
 手足には、何ヶ所か包帯で巻かれている。
 それに夏休みに入って、まだ2週間程しか経っていないのに、真美の顔が、随分やつれていた。
 相当 疲労しているのが解かる。
 夏休みに入ってから 何度も携帯に電話しても 携帯、PCにメールしても 今 家の仕事で忙しい・・・と言って、まるで会えない そして、2日前から音信不通。
 ようやく居所を見つければ、怪我して病院に緊急入院中 会えば、やつれた表情 何をしているのか? この娘 怒りたくもなる。
 それに、いつも一緒に行動する詩織お姉様も聞けば 今 東海地方の実家に、帰省中だとか・・・
 詩織も実は、この病院に入院中 現在 意識は、取り戻しているものの絶対安静 病室から1歩でも抜け出していけない。
 つまり 元気回復 1日寝たら治ったと・・・ ちなみに、個室には、実家から派遣されたメイド数名 病室の外には、ボディーガートが交代で見張っている。 かえって病気になりそうな気配・・・
 「早く ここから出せー」 と騒いでいます。 真美より。
 「ところで 真美 まだ5日も入院?」 彩が尋ねる。
 「うん 精密検査が残っているし・・・ 暫く安静が必要だって 主治医が・・・」 言葉を濁す。
 彩が、不思議そうな表情を浮かべた。
 転んで怪我したと、真美の説明だが、怪我の位置がおかしい それに包帯で巻かれているからはっきりと確認出来ないが、ケンカ・・・いや顔には、傷がないが、まるで、戦場で負傷した兵士のように感じる。
 それに真美は、嘘をつくのが下手 ポイントを付くと口ごもる 何か? 隠している。
 その事については、絶対言わない。
 それに、薫お兄様に聞き 調べた結果 無数に乱立する 真美ファンクラブ、親衛隊が、この情報を聞きつけ この病院付近徘徊している。
 今 私の家の者に、怪しい人物のリストを作成し 動き次第強制排除の実力行使に出る予定。
 真美は、私が守ってあげる・・・ 大事なお友達だもの・・・
 真美と会話しながらも 彩は、その事を考えていた。
 そろそろ 来てもいいはず・・・ 彩は、思った。
 後 香と、加奈にも連絡した もちろんメールだけど、必ず変装するように書いた。
 残念だが、加奈は、東北地方の小さな地方都市にある実家に帰省中 夏休みが終わるまで、首都Tには、戻れないと言う。  
 こちらも地方名士の娘 何かとご多忙な様子。
 あの2人も 無数に乱立する 真美ファンクラブ、親衛隊の存在を薄々感ずいていたらしい。
 こられない加奈は、仕方ないが、香は、どんな変装で現れるか? 楽しみだ。
 香が現れた。
 「真美お姉様・・・」 少々涙ぐんで真美に飛びついた。
 「お怪我大丈夫ですか?」
 夏休みに入って、1度も会っていない かなりストレスが溜まっていたらしい。
 それにしても変装・・・ 何と 小学生が被る黄色い帽子に、白のシャツ サスペンダー付きスカートに、ランドセル・・・ まさに小学生 これではかえって目立つ 考え物。
  この個室に入るには、個室の前に、星沢家のシークレット・サービスがおり 例え医者、看護師でも 合言葉が必要 すごい警戒厳重 何かを恐れている。
 そこへ 星沢家の執事 中本が入って来た。
 「これは、これは お嬢様方 お久し振りでございます」
 「こんにちは 中本さん」 彩、香が声を揃えた。
 「真美お嬢様 自室にあった宿題でございます」
 「中本 そこのテーブルの上に置いて」
 真美は、ベッドの横に設置してあるテーブルを指差した。
 「はい かしこまりました」
 中本は、カバンから 真美の夏休みの宿題を取り出す。
 「ここで、宿題をやるのですか? 真美お姉様」 香が驚く。 彩も同様。
 「うん 家の仕事が忙しく ほとんど手付かず ここでは何もする事ないし 入院中に溜まっている宿題 片付けようと思って・・・」
 「真美お姉様って 真面目で勉強家」 香が感心する。
 「ならば 私が一緒に、お手伝いしてあげますよ」 彩が微笑む。
 「私 もうほとんど片付けましたから」 彩の天使の笑顔に、残り2人声を失う。
 真美も香も まだほとんど、宿題 手ずかずの状態を物語っている。
 彩の家庭教師の下 真美 ねじり鉢巻状態で、猛然と宿題に挑んだ。
 まるで受験生。
 そんな2人を 香は見つめ 大きくため息。
 「私も ここに宿題 持って来れば良かったー」 嘆いた。

 5日後 彩先生のお陰で、宿題の60%程度を終えた真美。
 毎日 見舞う人の中に、1人騒音を撒き散らす人物 そう詩織も増えていた。
 詩織は、結局 3日で退院 自宅で安静?のはずが、退院日から真美の病室に入りぱなし 仲良く宿題をする3人をつまらなそうに見つめていた。
 何も宿題をやらない詩織に、真美は聞いた。
 「詩織姉ー 夏休みの宿題 やらなくて大丈夫?」
 「夏休み終了間際の魔術師よー私」 豪語。 去年 詩織が目を付けていた(もちろん 彼氏候補としではなく 単なる勉強を教えてもらう為のハシリ)ガリ勉5人に、ちょいとデートを散らかし (もちろん多忙を理由に反古) 夏休みの宿題丸写し 今年もそれを実行予定 はやはや・・・
 真美が、宿題を手際よく片づけるのを見て 教師役の綾は、感心していた。
 「さすがー 1学期期末テスト総合学年17位 手際いい」とべた褒め。
 そう言う綾は、学年2位の次席。
 香は、悪戦苦闘中 はっきりと言って要領が悪い。
 輝星は、一応進学校 それなりの学力なければ、入学出来ない。
 どの高校ても同じだが、授業のレベルが上がり教科によっては、細分化され専門的になる。 何かに詰まると、やる気を失くす生徒は、必ずいる。
 結果 成績急降下。
 逆もある 何かきっかけを掴み 学力がアップする。
 成績 急上昇。
 香も うまくきっかけが掴めないだけ・・・
 香も中学時代 成績は、上位におり 輝星を受験し滑り込みだが合格している。
 1番この時点深刻な表情を浮かべ 宿題に熱の入っていなかったのは、真美であった。
 今日 退院の予定日 怪我の後も全く残っていない。
 ただ明日からの予定 明日ママ達と、星沢コンチェルの系列の大型リゾートホテルへ4日間の滞在予定で行かなければならない。
 妖魔ハンターとしての休暇をもらっていた。
 この休暇の間 少し1人になり のんびりしたかった。
 緊急入院した日から 忽然と妖魔の出現がなくなった・・・ と言っても出現するのだが、真美、詩織がいないと、戦闘にも入らず、亜空間フィールドへ戻り その後 亜空間フィールドも消える。
 三村隊長など、「俺達雑魚には、用がないとさ・・・」 ふて腐っている。
 その為 数日前から非常警戒態勢から1ランク下の警戒態勢になっている。
 このまま何も無く出現も減れば、通常態勢へ戻す事も検討されいる。
 バイトとは言え 過勤務状態だった真美、詩織の2人は、真美の退院日の翌日から 4日間の予定で、休暇が認められた。
 由美は、これをチャンスに、首都Tに近い海のリゾート地にある 系列の大型リゾート施設付き巨大ホテルで休暇を取る事にした。
 由美の方 星沢コンチェルの会長職 休暇 いつも家では、尻に引いている義人と、ホテルで合流 詩織も同行する。
 何だか、また騒動が起きそうで、憂鬱な気分。
 「あらー いらしゃっての?」 噂? いや思っていら何とやら? (正確には、噂をすれば影とやら です)
 由美の声が、個室に響く。
 後ろには、メイド(ここでは、私服と言っても、女性用ビジネス・スーツ)の2人を従えていた。
 「星沢のお母様 お邪魔しています」 彩、香が元気良く声を揃える。
 「真美ちゃん 退院手続きを済ませたから お着替えして荷物を片付けて」 由美の声が飛ぶ。
 メイドが持ってきた私服に着替え始める。
 「それと、彩さん、香さん」 由美が呼びかけると、2人は、由美の方へ振り返った。
 「お2人にお話があります」
 「はい」
 「私は、明日 真美を連れて、系列のリゾートホテルで、休暇に入ります そこで、お2人にも、ご一緒にいかがかと?」
 「本当ですか?」 香の瞳は、輝く。
 「でも・・・ お家の方が・・・」 ちょっと心配顔の彩。
 「大丈夫ですよ お2人のお家へ先程連絡し ご両親に許可を得ています。 後は、本人の次第と言う事です」 由美は、笑顔で答えた。
 結果は、火を見るより明らか、明日 朝8時までに、星沢家の屋敷に集合 水着と、浴衣を持参。
 ここは、屋外大型リゾートプールに、その直ぐ前には、プライベートビーチが広がる 有名リゾート施設。
 そして、明日から 巨大ホテルのある街では、2日間 夜に、街の盆踊り大会と、花火大会が開かれる予定であった。
 最後に、宿題持参する事 午前中は、宿題に当てると言う。
 その為のスペシャルな家庭教師も現地で集合予定。
 4人は、顔を見合わせ げんなりとした表情を浮かべる。
 彩、香の両親の承諾条件が、勉強もしっかりやらせる・・・である。
 特に、詩織は、夏休みの宿題 全くやっておらず、このチャンスに片付ける様 実家からの厳命が下っていると、由美が伝えた。
 進捗状況次第で、午後の自由時間も宿題となる。
 詩織 青ざめる。

 朝 8時20分 1台の豪華専用大型バス、数台の黒塗りの高級車と言っても実戦向けのクロカン4WDが、護衛態勢で出発。
 いつものメンバーの加奈は、やはり実家の東北地方の小さな都市の名士の娘としての公務多忙で、参加できず、かなり悔しがっていた。
 もう1人詩織の永遠のライバル? 薫は、現在 両親と海外バカンス中。
 夏休み終了後 始業式 この話を聞かされ、自ら悲劇のヒロインに例え嘆いていた。
 都心の近郊にある ここ大型リゾート施設付き巨大ホテルは、若者の憧れのスポットの1つであり 日帰りも可能な距離の為 数多くの人で賑わっている。
 約3時間程で、目的地へ到着 チェックインを済ませ VIP専用レストランで、ちょっと早い昼食 シーフード料理で世界的に有名なお店で、自慢のシーフード堪能。
 小柄ながら そのまま大食い選手権に出られそうな香も大満足。
 食後 真美、詩織、彩、香は、一度部屋に戻り お着替え 4人は同室。
 由美もVIP専用のスゥーイトルームへ ちなみに、4人の部屋の隣。
 同行した6人のメイドも含め 全員 何と水着に着替え VIP専用屋外リゾートプールへ直行。
 もちろん 10人の星沢家専属シークレット・サービスは、白のYシャツ、黒のズボン、黒のサングラスで、周囲に、鋭い目を光らせています。
 そのうち4人iの手には、重そうなアタッシュケースを大事に持参。
 2つは、由美の仕事上の重要書類等 後2つは、真美は、気づいている 元男である 現在DNAレベルから完全に女だけど、それは、そう 日本では特殊な仕事をしている人 例 真美のバイト先のような仕事をしている人達が、携帯する 所持すると法律違反で捕まる 禁制品で、大変物騒で危ないオモチャ・・・
 携帯可能な強力小火器類 各種軍用ハンドガンから小型自動小銃まで・・・
 女の子としての方は、鈍感で、鈍い真美も こちらは、天性のカンの良さ、鋭い嗅覚の持ち主・・・
 真美、詩織、彩、香の4人は、前回同様の各種水着姿(この作品で、全ての神々をも凌ぐ作者が、変えるのが、面倒な為と言う説有)で、屋外VIP専用プールに登場。
 ビーチパラソルが作り出す 日陰の下のビーチチェアーに座り、優雅で、ゴージャス まさに、セレブのクィーンと化している由美 もちろん超有名海外高級ブランド物のビキニの水着姿(見る者を堪能させる見事なプロポーションを惜しみなく披露 全く年齢を感じさせない)で、カクテル片手に、おくつろぎ中。
 真美は、由美を見た瞬間 頬を赤らめ下を向きモジモジ とても直視出来ない。 余りにも見事なプロポーション とても40歳代後半には見えない 眩しい輝きを放つ、驚異的維持された驚異のプロホーション 20歳代後半でも ここまですごくない。
 いつも一緒に、バスタイムしているが、その時でさえ直視していない。
 なるべく見ない様にしている。
 「真美ちゃん こっちへ」
 真美を呼ぶ由美。
 もはや芸術の域を超えた絶世の美貌を持つ母娘 どんな芸術的作品でもこれ程の美しさは、画けない。
 見方によれば、美人母娘よりも 年齢の離れた美人姉妹にさえ見えてしまう。
 "真美ちゃんが来てから 私 若返ったみたい・・・" よく由美は、そうつぶやいていた。
 由美は、真美が着ている男物の大きなパーカーをいきなり脱がせる。
 「きゃー!! 何をするのママ」
 真美は、恥ずかしさの余り 慌ててしゃがみ込み 両腕で胸を隠す。 怒った表情で由美を睨む。
 真美は、ビキニの水着姿を 他人見られない様 パーカーで隠していた。
 恥ずかしい。 ラディエンスの力の覚醒前は、男であり 覚醒により現在の身体となった。
 この身体 他人の眼に晒されたくない。
 特に、ビキニの水着は、露出度が高い。
 「そんな所で、そんな格好をしないで、みんなと楽しんでいらっしゃい」
 まるで、悪魔の様な妖しい微笑みを浮かべ真美の背中を押す由美 どうやら真美の美しさを周囲に見せびらかしたいらしい。
 そして、その娘の母である由美自身も・・・
 真美は、由美に睨まれ仕方なく燦々と降りそぞぐ眩しい太陽の下 (部屋での水着の着替え中 美白を維持する為 強力な日焼け止めをメイド全員に襲われ壮絶な悲鳴を上げながら 丹念に塗られていた もちろん詩織、彩、香も同様) 赤と白のボーダーのビキニの水着姿を披露。
 本人かなり照れて、下ばかりをうつむき頬を赤らめていた。
 かなり恥ずかしそうである。
 やはり 数ヶ月前まで男であった。 女性化した身体 他人に見られたくない。
 それも今 女性用の水着 それも露出度が高い超可愛いビキニ かなり抵抗がある。
 だが、ここにいたVIP客は、度肝を抜いていた。
 余りの美しさ・・・真美の持つ魅力に、VIP客全員 真美に、魅了され虜化し、心 奪われた状態・・・ 言葉を失っている。
 まだ少女の体型だが、入学時より かなりプロポーションが良くなり 大人の女 それも絶妙なバランスが取れている。 少しお尻が小さいが、型の良い 綺麗な曲線を描き ウエストも更に細く括れ 胸の膨らみも入学時より少し大きくなっている。 型も美乳。
 まさに成長期 真っ只中。
 更に、由美に強制され 踵の高いサンダルを吐き モデル歩きで、少し小さいお尻をモンローウォーク 優雅に歩く。
 ターンして、腰に手を当てセクシーポーズ まさに美少女モデルを 内心冷汗たらたらの引きつった業務用笑顔で披露。
 ここにいた他の客 更にヒートアップ。
 周囲の反応に、細く微笑む由美。
 神々しいばかりの神秘的輝きを放つ真美。 まさに地上に舞い降りた美少女の女神 本家の美の女神も思わず嫉妬する。
 ここにいた、詩織、彩、香も無数に輝く星を憧れの瞳に浮かべ真美を見つめる。
 「素敵ー・・・」 ため息しか漏れない。
 早速 詩織が、真っ先にプールに飛び込む。
 もちろんセクシーな黒の三角ヒモビキニ それもTバック ほぼ大人の女の身体に完成が近づき それも世界トップモデル並みの見事なプロホーションを惜しみなく周囲に、見せびらかし盛んにアピール。
 彩も白をベースに、ハイビスカスの花がデザインされた 三角縦長ビキニ 通称モンロービキニに、長い艶やかな黒髪を潮風になびかせ 腰には、同柄のパレオを巻いて、優雅にプールサイドを歩く まさに、ゴージャスな美少女セレブ。
 それも詩織同様 大人の女の完成に近づいた見事なプロホーション 何故か? 真美だけ溜息。
 香も フリルで飾られたワンピースの水着 大きな浮き輪を持って、プールに飛び込む。
 こちらは、相変わらず幼児体型 全然進歩無し。
 真美 余りに注目され オロオロ周囲を見ながら何気なくプールサイドを歩いている所を 「真美ちゃーん・・・」 うれしそうな笑顔で叫ぶ詩織に、突然 後ろから抱きつかれ いきなりの襲撃に、眼を白黒させ バランスを崩しそのままプールに、どぼーんー と大きな水しぶきをあげました。
 その後 乱入した 彩、香と共に、水を掛け合ったり、大きな大人専用の浮き輪や、大きなビーチマットで遊んだり、互いの背中に抱きついたりと、大騒ぎ。
 真美、もうヤケクソ、ヤブレカブレ 身体が女性化している事 元男である事を忘れ 周囲の願望の視線を無視 何もかも忘れた様に童心に戻り、プールに浮かべさせていた持ち込んだ大きなドルフィンの浮き輪に跨ろうとして、跨るとバランスを崩し引っ繰り返り そのままドボーンを何度も繰り返し悲鳴を上げ大騒ぎ。
 4人は、プールの中で、ほとんどいちゃいちゃとくっついた状態。
 ここにいた他の客からは、願望の眼差しで、見つめられていた。
 若さ溢れる ピチピチの女子高生。
 輝くばかりの弾けた若さと、その中に秘めている無邪気さを周囲に撒き散らし。
 その様子を 周囲にいる美女ばかりのメイド達(こちらも過激で、大胆なビキニ)と、微笑んで鑑賞する由美。
 大変 ご満悦の様子。

 夜7時 ホテル別館 最上階(真美達は、新館最上階)の 夜の海の見渡せるレストランで、夕食 ここで真美のパパ義人と合流。
 真美を初めて見た時から ぞっこんの親バカ、超ーーー娘に激甘 1年の半分以上を海外の系列グループ企業の視察、経営改革などに追われる 超多忙な毎日 時には、各国元首クラス、王族クラスと、会談・・・ 何と言っても 由美に次ぐ 星沢コンチェル 社長兼CEOのNO2 実質由美に代わり全系列グループ企業を動かしている。
 時々家に帰ると、妻の尻に引かれたマスオさんで、全然目立たない地味な婿養子。
 だが、企業経営者としては、その名を全世界に轟かせ、毎年 世界で有名な企業雑誌で、今 最も優れた経営者100人に選ばれる敏腕。
 家にいる時は、真美を 携帯電話の写メと、ムービーばかり映している。
 その後 全員一風呂浴びて、(巨大共同浴場完備で、メイドを含めて全員仲良く入りました パパ除く 相当悔しがっていた 年頃の娘と裸のスキンシップ・・・父親のはかない夢 絶対無理)。
 実は、パパである義人は、真美が、ラディエンスの力の覚醒による 性転換、年齢退行前のくくたびれた40歳代の男 氷室 拓真の時代の姿、容姿など話としては、知っているが、実物を見た事がなく どうしても信じられない思いでいた。
 史上稀に見る 神々しいばかりの美の美少女女神すら嫉妬する程の この世の者とは思えない程の美少女としか認識していない。
 それも我が娘となっている。
 どうしても信じられないのだ。
 それは、由美、詩織も同様 真美が、ラディエンスの力の覚醒による 性転換、年齢退行前 僅かに見ているが、余り印象に残っていない。
 その後 パパとママは、スゥイートルームに戻り お仕事没頭。
 いくつもの巨大な浴槽のある巨大な共同浴場でも 大ハプニングの連続。
 合計11人で入ったのだが、脱衣所から真美1人だけ 頬を赤らめモジモジ。
 当初 1人で部屋にあるバスルームで・・・ と言っていたが、両目と、口元を吊り上げた残り10人に、身体を取り押さえられ そのまま共同浴場へ連行。
 毎日 由美か詩織のどちらかか、両方で、一緒に自宅のバスルームに入っているのだが、この時 この世の地獄など生ぬるいと思わせる拷問を受けていた。 トラウマ(精神的外傷)となっている。
 嫌ーな予感に襲われていた。
 タオルで、前を隠し オドオドしながら巨大な浴槽のに入る。
 出来る限り目立たない様に心がけるが、やはり注目を浴びている。 突き刺す様な鋭い視線を至る方向から浴び続ける。
 女の裸には、一応免疫らしき物はあるはずだが・・・
 隅っこの方で、1人湯船に浸かっていると、早速恐怖10人が、さりげなく・・・大胆に近づく。
 恐怖で、表情が引きつる。
 甘いフェロモンを漂わせ 詩織が最初に真美の側による。
 「真美ちゃん」 甘く囁きながら 真美に、身体を密着 髪をアップにしている真美のうなじに鼻を寄せ 両目を閉じ うっとりと甘い表情で。臭いを嗅ぐ。
 「真美ちゃんの甘くイイ臭い 大好き」 もうメロメロの表情。
 そこへ真のセレブ 大人の女の持つ独特の色香を漂わせ由美も身体を真美に密着。
 信じられない表情の真美 この浴場と言っても 公共の共同浴場 他に多数のお客がいる。
 他のお客の視線が・・・
 早くも 湯でのぼせた様に、顔中 真っ赤になる。
 いつもの自宅のバスルームより 更に大胆。
 これが、母親が娘に対する行為? 今度は、顔が青ざめる真美。
 更に一緒に入浴している6人のメイドも真美を密着してくる。
 その後 代わる代わるメイド達に、身体の至る場所を触られ オモチャ状態。
 まさしく百合?状態 女の心理が理解出来ない真美。
 周囲を完全にガードされ脱出不可能。
 その様子を 真美に至近距離に接近しながら ただ茫然と見つめる事しか出来ない綾と香。
 「真美お姉様 いつもこうなの? なんだか大変」
 少し呆れた表情の香。
 「本当 ライバルが多い でも 私は負けません」
 何故か? 妙に身体全体から真っ赤に燃える炎を発する綾。
 綾と香 互いに見つめ合い 何か決心をした表情でうなづく。

 真美達4人は、6人のメイドと共に、ホテルの浴衣に着替えホテル内にある 「カラオケボックスへ いざ出陣」 (これ詩織です)
 メイドを除く 4人で、カラオケは、何と初めて。
 カラオケは、予約してあり10人用の部屋を貸切。
 仕切り役の詩織が、まず最初に、お得意のAKB48を熱唱 歌は、下手ではないけど、平凡。 でも本人はノリノリ。 ご満悦。
 歌いだす直前 あの有名な深夜アニメの主人公の1人 マクロス F(フロンティア)に出て来る 銀河の妖精 シェリル・ノームの真似をし 「みんな 私の歌を聴け・・・!!」と、大声を張り上げ大変気合が入っていました。
 全員 順番に、最初に、1曲歌う事となっており もちろん6人のメイドも強制。
 途中 ジュースや、菓子類のデリバリーで頼み 大賑わい。
 もちろん アルコール類は、だれも注文せず 飲んでいません。
 20歳を超える6人のメイドも 全員下戸 (マジに・・・)
 真美も 強制的に、3曲も歌わされた。
 1曲目に選んだのが、あの有名なCAPENTERSの 今は亡き妹カレンが歌い上げた名曲 Yesterday Once More 男だった頃 大好きな歌の1つであったが、やはり男では、キーが合わず挫折していた、女にDNAレベルからの性転換 初チャレンジ だが、まだ少女の声 透き通るような美しい少女の声である為 逆に大人の女の哀愁漂う声でなければ、今イチ。
 はっきと言って。選曲ミス 低いキーで歌い上げたカレンだが、真美は、少女らしい高めのキー。
 10歳代組 全員 意味良く解からず 名前は、聞いた事あるけど・・・ 世代の違い感じさせられました。
 20歳代組 もちろん6人のメイド 余り知らないみたい。
 2曲目は、詩織が、もっとノリが良く 明るいのを で、選んだのが、PRINCESS PRiNCESSのHIGWAY STAR こちらバッチリであったが、やはり10歳代組 余り知らず、20歳代組も 知っていたのは、3人だけ 今イチ受けず。
 3曲目は、受けを狙わず 男だった頃からの大ファン ほぼ同世代の今は亡き 天才ロック、シンガー、ソング、ライター 故尾崎 豊のデビュー曲にして、超名曲 15の夜 気持ちが高ぶり涙を流しながら 声を張り上げ、掠らし 感情と、当時から想い抱いていた全てを叩き込み超熱唱 この歌 今だに、心に響く真美 余りにもシンクロしていた。 同じ時代に生まれ、同じ空気を吸ってきた かけがえないの時間。
 生前1度も直接本人に会った事のない真美であったが、男時代 数少ない・・・ いや唯一とでも言える 心の Mein Freund(マイン・フロイント)(我が友)。
 他だし 男の低いキー合わず もちろん男だった時代は、合っていたが、今の少女の声では、到底無理。
 雰囲気からも余りにもかけ離れいた。
 周囲 全員 唖然 全員 名前程度は、聞いた事あるけれど・・・ 初めて聞いた・・・など。
 本当に、世代の差 感じる真美。
 生前 デビューして、売れ始めた頃からの大ファンの真美には、この言葉は少なからずショック。
 結局3曲共、選曲ミス 真美の声の質は、少女らしい甘く透き通るような高めの美しい音色の声 大人びた哀愁漂う声、音程無視 気持ちをぶつける反逆ロック系ではなく 今流行のアイドルの可愛いポップス向け。
 最も受けたのは、彩が歌った アニメのエンディング曲 マクロス F(フロンティア)の主人公の1人で銀河の妖精 シェリル・ノーム starring May'nのダイヤモンド・クレパス。
 ちょっと大人になりたての甘く切なく悲しい少女のバラード 彩の雰囲気にもバッチリ。 歌のうまさもプロ級・・・
 「真美って、以外と古い時代のマニアックの歌 よく知ってるね・・・」 と、驚きの表情を浮かべた彩に言われ 「たまたまよ」と、誤魔化し笑いを浮かべる真美でありました。
 実は、今の流行の歌 ようやく女の子同士の会話で憶え始めていたが、やはり感覚が合わず・・・
 それでも、ここにいた全員 深夜まで、大賑わい。
 その後 部屋で全員 爆睡。
 1日 大変よく遊びました。

 翌朝7時 メイド達に叩き起こされ・・・
 真美 低血圧で目覚め悪く いつものぶっすとした表情で目覚める。 上半身を起すが、まだ寝ぼけ夢遊病者。
 目覚めの1発・・・? と言う事はないのだろうが、起しに来たメイド達に、頬に次々チューされ 周囲の詩織、彩、香 唖然・・・
 真美 それでも まだ半覚醒状態 寝ぼけていて、何をされたか? 余り良く解からず、ぼーとしている。
 何食わぬすまし顔で微笑むメイド達 実は、このチャンスを狙っていた?
 その後 慌てて詩織に毎朝恒例のディープキスで、全てを吸い取られミイラ化 ようやく覚醒のお目覚め・・・
 「真美ちゃん ひどい低血圧でしょう・・・・ 毎朝これしないと真美ちゃん 起きないのよ」と、ニコニコ顔の詩織。
 毎朝の恒例行事と言わんばかり。
 ようやく目覚め 何をされたかを気づき、怒った表情で、詩織を睨む真美。
 「詩織姉ーのバカ・・・・!!」
 頬は、真っ赤。
 ただ 呆然と、この模様を 彩、香は見ていた。
 詩織 寝相の悪さNO1 実に豪快、ダイナミック・・・ せっかくのトップモデル並みのプロホーションを持つ美少女 台無し 将来の旦那様 絶対苦労する・・・ だが、目覚め良好 朝から元気・・・
 綾 さすがに良家のお嬢様の体現者 優雅な眠りとお目覚め 驚異的。
 香 よく似合っているのか? 熊の縫いぐるみを抱いて寝ていました。
 4人 身支度を整え 隣のスゥイート・ルーム内にある 食堂で朝食。
 朝8時になった。
 「さあー 紹介するは、スペシャルな家庭教師・・・」
 ここぞとばかりに、ハイテンションの由美に連れられ全員 宿題、筆記用具持参で、隣の部屋へ。
 ドアを開けたら 4人共 大口を開けた状態で、フリーズ。
 「皆さん お早う・・・」 凛とした艶やかな大人の女性の声 にこやかで、爽やかな笑顔・・・ いや悪魔の微笑み 絶対・・・
 目の前に現れた スペシャルな家庭教師 全員よく知った人物 そう真美、綾、香の所属する 1年A組の担任 大倉 桃花教諭 その人。
 「えー 何故? 桃花先生が、ここに・・・」 4人声を揃え 驚きの表情。
 「星沢理事の要請ですもの・・・」 またも にこやかで、爽やかな笑顔・・・ いや悪魔の微笑み 絶対・・・
 当初 大倉先生と呼んでいたが、いつの間にか、桃花先生と呼ばれるようになっていた。
 絶世の美貌と、豊かで、驚異的教養を兼ね備えた まさに才色兼備の 美貌の女教師・・・ いや絶対 美貌の死神、悪魔。
 厳しい地獄のスパルタ(桃花 こんなにやさしくて生徒思いの教師なんていないわよ と称している・・・)教育を実践中。
 学校、理事会、父兄の信頼度抜群の絶賛の嵐 もっと厳しく・・・の声すらある。
 全国の父兄からも絶賛中で、TV、マスコミから取材、インタビューの申し込みも殺到・・・
 今年の5月上旬 あるTVの"現在の高校・・・"と言う 超お堅い教育についての真面目な討論番組に、現役高校教師の代表の1人として、出演。
 並居る TVキャスター、百戦錬磨のベテラン ジャーナリストと、現在の高校生の教育についての討論で、自らの教育方針、思念、現在抱える問題点などを 論理的、簡潔に、鋭く述べ 互角以上に渡り歩いた。
 その絶世の美貌と、完璧なスタイル 更に、国内最高峰の大学を現役入学、卒業後 世界的有名なアメリカ合衆国の超1流大学院に、留学 卒業のエリート・キャリアもあり 今 最も有名で、注目される美人教師。
 学校では、生徒に、最も恐れられた存在。
 香は、早くも涙目。
 いつも英語の授業で怒られたばかり。
 学年次席の綾ですら容赦しない。
 真美も 授業中 情け容赦されていない。
 「さあー 始めるわよ」 瞳が異常に光り 全身から どす黒いオーラが、炎となり天井までも焼き尽くす。
 「全員 椅子に座って」
 恐る恐る着席。
 「何と言っても君達・・・」 桃花は、全員の顔を見つめる(睨む?)
 「この私が、スペシャルな家庭教師として、君達の夏休みの宿題を見てあげようと言うんだ もっと感謝の気持ちと、この光栄を感謝しなさい 2度とない このラッキーを・・・」 やたら強調する桃花。
 「これから お昼の12時30分まで、途中の休憩10分間を2回 それ以外は、みっちりとやるわよ いいわね」 凄みのある まさに地獄の底から響く悪魔の声 4人共顔面蒼白。
 唯一の出入口は、6人メイドにしっかりガード。
 ちなみに星沢家のメイド 全員20歳代の美人・・・ これ関係ない こちらも才色兼備は、言わず知れた事 この美貌の裏には、隠された秘密があり 全員 何種かの武道の達人 まともに戦っても勝ち目はない。
 逃亡絶対不可能 アルカトラズからの脱獄より、更に厳しい状況。
 何故か、見張りのメイド達 妙な瞳の輝きと、笑顔 もしかして、実は、サディスト・・・?
 ラディエンスの力の解放・・・ 対人絶対禁止 もちろん私用も・・・ あくまでも 対妖魔のみ。
 もはや逃げ道はない。
 「まずは、全員 夏休みの宿題 全てテーブルの上に」
 命令されるまま 宿題をテーブルの上に置く。
 さっと目を通す桃花先生。
 「さすがに学年次席の綾さん 全て終了しているわね」 綾の宿題を見て感心した様子。
 綾も ほっと一息を付く。 これで、ここから脱出出来ると・・・
 「予想通りの綾さんには、私からスペシャルな課題 用意してあるから それをやりなさい」 悪魔の微笑みを浮かべる。
 綾 茫然の顔面蒼白。
 「真美さん ある程度進んでいるわねー」 一応 褒めているが・・・
 「今日の12時30分までに、全て、終える事」 つまり残り全部終わらせろと言う意味。
 真美 卒倒寸前 最低でも 後 数日は掛かる とても無理 綾のヘルプありでも・・・
 「うーん少し遅れているわねー」 香の宿題の進捗状況を見て 唸る。
 「3日間のうちに、全部終了させなさい」 香 もう 泣く寸前。
 「久しぶりねー 詩織さん」 かなりドスが籠っている。
 なんだか、険悪な雰囲気・・・ この2人何かある・・・
 「やはりねー」 宿題の進捗状況を見て、妙に納得する。
 「あなただけは、特別扱い 午後の自由時間無し 夜の10時まで、食事時間除く 3日間缶詰 チェックアウトの時間まで、ここに居残り」 厳しく言いつける。
 「何故 私だけ午後の自由時間が・・・」 ムキに詩織は反論する。 だが何故か? 自身解ってもいた。
 「まだ 何もやっていないでしょう・・・ とにかく私が納得する所まで終えなさい」 反論を許さない言い方。
 悔しさを浮かべるも 何も言えない詩織 もはや従うしかない。
 厳しい監視の下 4人宿題を始めた。
 輝星高校では、担当が、英語であるが、実は、超マルチタレントで、全教科OKの才女。
 解からない部分には、熱烈指導 理解出来るまで徹底的に教える。
 お昼の12時を回った。
 「終了」 桃花の声が響く。
 与えた課題に、どこまで進んだか? を 1人1人確認 全員とてもこれだけの時間では無理。
 全員 顔面蒼白の表情で、桃花の顔を見つめる。
 「高い目標に向かって、努力する この大事さ 少しは、理解出来たかな? あえて無理な課題設定でやらせた 全員 必死となり 努力した その努力は認めよう」
 ほっと一息の全員。
 「真美さん、彩さん、香さん 以上3名は、今日の目標クリアしたと認め 予定通り 午後から自由時間。
 名前を呼ばれた3人から安堵の表情が漏れる。
 「他だし詩織さん」
 思わず息を呑む詩織。
 「あなたの努力は、認めましょう・・・ ですが、あなたは、まだ膨大な宿題量が残っています ここまで遊んでいたツケです。 午後も私と一緒に、予定通り宿題をやります 以上 テーブルの上の勉強道具を片付け 昼食に」
 「何で私だけ・・・」
 必死抗議する詩織。
 「今 述べた通りです」 抗議を認めない。
 予約したレストランで、昼食の後 真美、彩、香の3人は、部屋で水着にお着替え 他だし詩織だけは、両肩を落とし桃花の待つ別室へ向かう。
 「詩織お姉様 可愛そう・・・」 香の一言に、真美、彩も同情が禁じえない表情であった。
 VIP専用屋外プールでは、先に、パパの義人と、ママの由美が、水着に着替え ピーチパラソルが作り出す日陰の下のビーチチェアーで、のんびりと、くつろいでいた。
 「・・・君の水着姿を見るのは、何年ぶりだろう・・・ 結婚前かな? それもビキニは、初めてだなあー とても3人の子供を産んだとは思えない 見事なプロポーション」
 さり気なく由美を見つめ語る義人。
 「あら そう 私の事 少しは、惚れ直した?」
 優雅に答える由美 義人の瞳を見つめ微笑む。
 「知っているだろう・・・ 俺はいつでも君に夢中さ・・・」
 ちょっとクールでお熱い シャレた大人の会話をする2人。
 真美が現れると、早速 義人は、テーブルの上にある ビデオや、デジカメで、娘 真美の撮影開始。
 「パパ止めて 恥ずかしいから・・・」 真美は、抵抗。
 「恥ずかしければ、そんな格好しなければいい」 真美のビキニの水着姿を目尻をイヤラシク下げて義人は言う。
 初めて見る真美のビキニの水着姿に、ご満悦の義人。
 確かに一理あるのだが・・・ 真美の今日のビキニの水着は、詩織に2着目に選ばされた。
 スカイブルーのスポーティーなワイヤー入りの三角縦長ビキニ 下は、ショーツの上に、同色の超ミニ水着スカート着用。
 例のパーカーは、由美に取り上げられ この日は、肩からバスタオルを掛けた状態で登場。
 昨日散々ビキニの水着姿を晒し他人の注目を浴び続けた為 少しは慣れたのか? 年頃の女の子らしく? 少し大胆になっていた。
 実はもうヤケクソの精神状態。
 ちなみに彩は、ピンクのシンプルな、三角ひもビキニ ショーツは、両横ひもで結ぶタイプ ショーツは、かなり小さい。
 そして、香は、カラプルなタンキンニ。
 またプールサイドを歩いていた所を 今度は、彩に襲われ 後から抱きつかれ 綾の大きくて柔らかいDカップの巨乳を もろ背中に押しつけられ 感じてしまう。 「真美ー」 甘い囁き そのまま綾の両手が真美の胸の2つの膨らみをモニョモニョ 綾のちょっとした悪魔のイズラ心 1度これをしてみたかった彩 「真美のおっぱい 丁度良い大きさ それに弾力性があって気持ちいい・・・」 うっとりした表情で、更に真美の背中に抱きつく彩。
 一方の真美 現同性?の彩にまで、襲われ 恥ずかしさの余り思わず赤面 フリーズ状態 そのまま綾に後から抱かれたままバランスを崩し 彩のこれ以上無い甘い「きゃー・・・」 それもハートマーク入りの喜びの悲鳴と共に、目を白黒させながらプールにダイビング(落ちる) 大きな水しぶきを上げました。
 必死に、目に血柱立てて宿題に取り組む詩織の存在を忘れ 楽しんでいました。
 「加奈ちゃん 今頃何をしいるのかなあー」 ぽっと香が言った。
 「そうねー」 その一言に考え込む真美と彩。
 当の加奈も 実家で、有名な家庭教師の下 ここまで、ほとんどやっていなかった宿題と、死に物狂いの格闘中。
 「私も みんなと一緒に遊びたーいー!!」 遠吠えを上げていた。
 プールから上がり両親のいる所へ向かう真美。
 直ぐメイドが、真美にバスタオルを掛ける。
 ピチピチした 強力日焼け止めで、真っ白な美白の柔肌 水に濡れ したたり落ちる水滴は、妙ななまめかしさを漂わせ 義人のカメラに何度も収まった。
 ビーチパラソルの日陰に並べられているビーチチェアーに、寝そべり 両横は、綾、香 優雅にサングラスを掛け 南国フルーツに飾られたジュースの入ったグラス片手に、ちょっとゴージャスなセレブ気分。
 昨日同様 真美をナンパしようとする不逞の輩は、全て、星沢家のシークレットサービスが、さりげなくブロック 半径数m以内には、近づけない。
 そして、もう1人 詩織のライバル 薫は、数日後、帰国予定で、まだ宿題手付かず。
 帰国後 実家に缶詰にされ、専任の家庭教師と、宿題との死闘を演じた。
 夕食後 今度は、桃花も一緒に全員の巨大浴場で、一風呂浴びた後 詩織も午後のがんばり認められ 夕食後は、免除。
 全員 持参した浴衣をメイド達に手伝ってもらい着替え。
 「盆踊り会場へ いざ出撃!!」 (これも詩織)
 盆踊り会場は、沢山の人手で賑わっており 数多くの屋台も立ち並び 楽しい夜でした。

 3日目 早朝 詩織 だれよも早く自主的に目覚める。
 直ぐに音を立てず素早く着替え そのまま部屋のドアを静かに開け通路へ・・・
 「あらー 早起きねー 詩織さん」 地獄の底から響く声。
 一瞬 顔から冷汗が、噴出し 心臓が踊る。
 恐る恐る顔を声のする方向へ いた・・・ やはり桃花 ドアの横で、壁にもたれ 両手を組み 目を閉じたスタイル。
 ぱっと 両目を開き 何故か悪魔の微笑みを浮かべる。
 「あなたの行動パターンお見通し」 何故か? 詩織の勉強道具、宿題一式を 桃花は、持っていた。
 「こんな早い時間・・・ そう早朝5時から 私にスペシャルに宿題を見てもらえるなんて、ラッキーよ 心を入れ替えて、少しは、勉強をする気になったあなたの為に、スペシャルな猛特訓してあげる・・・」 有無を言わせず 詩織を拉致 桃花に与えられた部屋で、早速宿題を始めた。

 「さあー 全員しゅぱーつ」 勢いを失くした詩織の声。
 夜8時 朝5時から 食事時間を除く 夕方7時まで宿題に打ち込み もはや生きる屍と化した詩織。
 頬は扱け、両目は窪み、まさにゾンビ化した状態 生まれたこんなに、頭を使って勉強(宿題)など皆無。
 それでも、桃花の厳しい監視の下 今日も午後7時で、免除。 全員で、花火見物の許可だけはもらった。
 昨日同様 全員浴衣の艶やかな姿。 花火は、ここのホテルのプライベートビーチから楽しめる。
 ホテル側が用意した屋台もあり 活気付いていた。
 桃花も 浴衣に着替えて参加。
 更に、艶やかな雰囲気を醸し出している。
 相変わらず香は、よく食べる。
 屋台で売り出されている 定番のたこ焼きや、わた飴など、次々買い 食べながら夜空を彩る花火を鑑賞。
 義人は、相変わらず、真美の撮影に熱心で、花火など興味無し。 後でPCで編集 将来 映画にして、全世界に上映などと意気込んでいる。 (マジにやりかねない勢い)
 真美も 1人少し離れた海辺で、夜空を見上げていた。
 "あっちゃん 花火だよ・・・" あれ以来 全く存在を感じなくなった亡き友達を思っていた。

 翌日最終日 朝の勉強時間 「終了した者から自由・・・」 の桃花の声に、全員必死に、宿題に取り組む。
 既に宿題を終え 桃花に与えられていた課題に挑んでいた 次席 彩 9時終了 その後 合格点をもらい イチ抜け。
 続いて、真美 10時 全宿題終了 桃花も確認 「よろしい」の一言で、そのまま うれしそうな笑顔で、部屋を出る。
 1階ロビーに行くと、一画にある喫茶室で、優雅に、ティーンズ用のファッション紙を見ながらくつろぐ彩の元に向かった。
 「私も終了」 微笑んで彩の顔を見つめる。
 その後 真美も アイスドリンクを注文 一緒にくつろいでいた。
 お昼前に、チェックアウト 結局 香全部終了こそできなかったが、90%強終了 残りの夏休みの日数を考えれば、余裕で終わる。
 詩織 毎日缶詰のお陰で、75%程終了 ゾンビ化しつつも 残り日数を考えれば、普通に終われる。
 全員バスに、乗車 こうして、僅か4日間であったが、楽しい?休暇が終わった。




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