LEJENS  レジェンス

 Epsisoed T ネクストノイド

 作者  飛葉 凌 (RYO HIBA)


 放浪 Part6

 その頃 妙子を連れたリンは、日本の首都Tにある 極東本部に到着した。
その時 先程のショッピングモールの方向から 大きなソニックブーム(衝撃波)が、突然押し寄せ 周囲の全ての物を大きく揺らす。
リンは、ソニックブーム(衝撃波)の押し寄せてきた方向を見る。
やはり先程いたショッピングモールの方向 それに、ショッピングモールのある付近からは、きのこ雲が、上がるのを確認する。
「おバカさんねー」 薄笑いを浮かべながら 小さくつぶやくリン。
カウンター攻撃に、特化 対キャラン(浩司)用に、開発された最初のプロトタイプ(試作型)。
キャラン(浩司)の必殺技のレジェンスのエネルギー弾を弾く為 つまりそのまま返す バックファイヤー用に開発中のミラーコーティング だが、耐久性に問題を抱えていた。
数発喰らえれば、砕けてしまう。 その為 ハイパークマンガーの体内のエネルギー保管のキャパシティを最大限に高めた。
キャラン(浩司)のエネルギー弾を一時保管する。 それでも持つのは、僅か数秒 あのすさまじいエネルギーを体内で、保管する限度 そこで考えたのは、ハイパークマンガーの自ら持つエネルギーと、キャラン(浩司)のエネルギー弾を吸収したエネルギーを合わせ キャラン(浩司)を巻き込み自爆する玉砕戦法であった。
「あの程度 殺(や)られる 愛しのダーリンではないし・・・・ まあ あの邪魔な小娘さえ死んでもらえれば・・・・」
何食わぬ顔で、上空高く舞い上がったきのこ雲を 見つめていた。

 ゆっくりと、みなっちをお姫様だっこで、抱きかかえながら 出来上がったクレーターから遠く離れた場所に着地する浩司。
先程のこの爆発に伴い アポリス軍本体は、急遽撤収したと、テレパーシーによりノルンからの報告があった。
ホッパーと名付けた スーパーステルス製の監視衛星が、地球周回軌道に、複数周回している。
レグの残した驚異のオーバーテクノロジーの1部。
各種レーダーなど使用しても発見出来ないスーパーステルス機能及び、光学迷彩などを利用 肉眼でも発見不可能。
常に、マスターであるキャラン(浩司)の指示に従い 地球軌道上から監視している。
現在 キャラン(浩司)を中心に、半径数十Kmに渡って、アポリス軍の存在はない。
範囲を広げれば、撤収するアポリス軍が、確認出来る。
他の地区でも 戦闘準備を始めている部隊は、いない。
通常パトロールのみ。
とりあえず戦闘は、終わった。
この後始末に、アポリスは、追われる事になる。
被害は絶大だ。
だが現状 個人で戦うキャラン(浩司)、ヤーナから分離、独立し、自ら大きな戦力を持ち アポリスの敵対勢力として、最大規模を誇る ピェールが率いる 神々のメシア(救世主)軍、旧ヤーナの残党などの敵対勢力との戦闘よる死傷者より 世界各地で、頻発する自然災害によるし死傷者数の方が、大幅に上回っていた。
突然 何の前兆もなく火山の爆発、巨大地震の頻発、地震に伴う、巨大津波など、各種天災が頻発し、まだネクストノイドへの改造を受けられない大半の人類が、我先にと、改造に殺到していた。
ネクストノイドへの改造を受けられれば、天災の被害に遭っても 死勝率が、極端に違う為であった。
この各種自然災害に、キャラン(浩司)自身 苦慮していたが、アポリスとの激しくなる一方の戦争に、そこまで気を回す余裕がなかった。
戦略上の目的である ネクストノイドの共存。 それを実現するに必要としていのは、ネクストノイド上位者である アピリムと、残りデストロを倒す事 アピリムと、残りのデストロによる 多数のグロテノスへのテレパシーによるマインドコントロール(精神支配)を断ち切る事が、共存する社会の実現の第1歩と考えていた。
共存する社会と言っても 具体的社会構想のビジョンを画いておらず、ただ漠然とした物しかない。
元々極度の政治、それに纏わりついているどす黒い権力嫌い 人の上に立ち自らリーダーヘシップを発揮し、引っ張ると言う リーダー性欠如 典型的1匹狼の資質を育んでいる・・・など性格面で、問題が多い・・・・
反面 何事も他人に頼らず 自らの力だけを信じて、自己努力により道を切り開きやり遂げようとする根性を有している。
結局 どのポイントに中心点をおき どの方向に向いているのか?によって、色々評価が分かれる。
キャラン(浩司)の言葉を借りれば、"この世の中に完璧な物など存在しない・・・・" となるのだが・・・・
全て、客観的と言うモノサシの その判断する人の主観で決まる。
今 現在 漠然と画いているビジョンは、運良く勝利を得た場合 みなっちと、2人 どこかの商店街で、小さな店舗を開き つつましくも平和で、平凡で、小さな幸福の人生を歩めれば・・・ 程度であった。
浩司自身が持つ 無限のレジェンスのエネルギー 本人が行使する気がなくとも、権力を握った者達に取って、最大の脅威であり障害。
権力を握った者達の陣営に取り込み その権力の正当性、拠り所などの政治利用されるか? 逆に、最大の脅威であり障害として、消されるか? などで、とても自身が画いている 小さな幸福は、実現出来そうに無い。
それ程 この戦争に深く関わり キーポイントを握る人物の1人であった。
自身と、みなっちの安全の為に、自ら権力を握らなければ、安全を図れない・・・・
だが、浩司には、その様な発想はない。
浩司に欠けている物の1つに、政治的野心が、ほとんど見られない。
その為 ヤーナ所属時代 仲間を増やし発言権を強くするなどの努力を怠ってきた。
野心家であり 政治的発言力を強固にする為 常に、拡大路線を突き進んできたピエールとの差でもあった。
結局 ヤーナ内で孤立 離脱する事になる。
元々口下手で、社交性に欠いている 反面 職人気質で、リアルプロ(本物のプロ)の側面も持ち合わせている。
恋人のみなっちに言わせれば、最大の欠点は、あの壊滅的性格の悪さと、くそへそ曲がり・・・ と、日頃の恨みを込めて評している。
"・・あ・・・・あの・・・・" (冷汗・・・・) (浩司談)
"うるさーい!!" (超怒) (みなっち談)
常に、一方的にやり込めるみなっち・・・
2人のノロケの痴話ケンカは、さておいて・・・・

 リンに連れられ、極東本部に来た妙子。
怪我の治療と言う事で、8大将軍の1体ギルとの謁見前に、医務室へつれて行かれた。
ギルの命令でもある。
そこで、各種精密な身体検査が行われた。
どうやら怪我の治療より ネクストノイドの適性を調べれているようだ。
その後 ギルとの謁見は、実現せず。
数日 ゲストルームで過ごす事となった。
毎日 何か? 検査を受ける日々が数日続く。
その後 リンに連れられある特殊な戦争孤児施設に預けられた。
ここは、両親を戦争で失い身寄りの無い子供が預けられる施設 他だし死んだ両親がネクストノイドて、年齢が達すれば改造を受けられる特権階級の子供達ばかりであったが、その中でも選ばれた特殊な子供達ばかりであるのを妙子は知らなかった。
ある目的の為に。
愛する両親を あの憎きキャラン(浩司)に殺され余りの悲しみに塞ぎがちであった妙子であったが、ここにいる仲間の子達は、全員 戦争で、両親を無くし 身寄りの無い同じ境遇の子ばかり それに妙子には、素敵な姉が出来た。
そうこれこそ全人類女性の憧れのリン。
リンは、週数回必ず妙子に会いに来てくれた。
そして、リンは、妙子を年齢の離れた妹として、やさしく接してくれる。
愛する両親を失い崩れそうな妙子の大きな心の支えになっていた。
約1ヵ月後のある日 妙子は、また例の研究施設へと、リンと共に訪れた。
そこで会ったのは、あの8大将軍の1体 デストロであるギル。
ここは、ギル専用のオフィス。
リンに案内されオフィスに入る妙子 緊張の表情は隠せない。
眼の前には、威厳に満ちた白髪の老人 そうあの8大将軍の1体 デストロであるギル。
妙子の顔を見ると、デスクから立ち上がり やさしい微笑みを浮かべ妙子に近づく。
「君が妙子ちゃんかのう?」
「はい ギル将軍」 緊張の余り少しオドオドしながら答える妙子。
「君の事は、良くリンから聞かされておるよ・・・・ ・・・・大変だったのうー ご両親を亡くされ それも我々の憎き敵 あのキャラン(浩司)に殺され・・・・ 何と言葉を掛ければ良いやら・・・」
悲しそうな眼で、妙子を気遣う言葉を掛けるギル。
だが、瞳の奥底に、怪しげな光が発している事に、妙子は、気づかない まだ8歳 到底無理のある年齢。
「君は、愛する両親を殺した あの憎き敵 キャラン(浩司)を その手で殺したい思わないかのう?」
ギルの言葉に、妙子の脳裏に、無残にも斬り殺される両親のあの姿が思い浮かぶ。
冷徹、冷酷の表情で・・・・
憎しみに満ちた眼で、頷く妙子。
「そうか・・・ それ程 あのキャラン(浩司)が憎いかー」 大袈裟に、何度も頷きながらも少し微笑みを浮かべるギル。
相手は、年齢もいかない幼い少女 簡単に利用出来る。
「わしらには、君の願いを叶える力がある」 自信に満ちた表情を浮かべるギル。
「妙子ちゃん 君もリンの様に、ハイパーグロテノスの1種 ハイパービューカー・・・・ それも最新タイプとなって、あのキャラン(浩司)を 倒し 愛する両親の仇を討たせる事も出来るのだよ」 やさしく言葉を掛けるギル。
「えっ? 本当ですか、私 リンお姉ちゃんのようになれるのですか?」 興奮しながらも驚きの表情を見せる妙子。 それもそのはず、ネクストノイドに改造受けられるのは、年齢が、18歳以上に限られている。
肉体の成長が、ほぼ完成しないと、改造を受けられない。
幼児期、成長期だと、色々な問題が起こる可能性もある為だが・・・・
実は、妙子は、前回の各種検査の結果 稀に見るネクストノイドのハイパーグロテノスの適正率を誇っていた。
リンと同レベルの驚異的最高適正率。
まだ年齢は、8歳 到底改造無理 後10年は、待たなければならない。
だが、ギルには、秘策があった。 まだ実験段階であったが、人の・・・ 特くに、肉体的成長を驚異的促進するある画期的システムを開発していた。 通常の数十倍以上で、子供から大人へと、肉体的に成長させる。
何度かの実験が、成功 ほぼ技術的に確立されつつあった。
「それはねー 妙子ちゃん 君の現在の肉体を ある画期的方法で、僅か短時間で、18歳以上の大人の肉体へと成長を促進させる・・・・」
ギルは、簡素に説明を始めた。
まず画期的方法で肉体を18歳以上に成長させる。 時間は、僅か1週間 その後成長した肉体が安定するのに、約1週間 その後 ポットに入り ギル自らが、最新の開発中 ハイパービューカー・プロト2への改造を行うと言う。
キャラン(浩司)を倒す為の特化した最新モデルであった。
実は、リンが、前回 キャラン(浩司)と対決した時 リンの赤のネクスタルが、本来のエネルギーの限度を 僅かな時間だが、超えた。
信じられない出来事であった。 エネルギーが、上限値無しに、無限に上昇していく。 まるで、キャラン(浩司)が、融合している レジェンスのようであった。
上限値の無い無限のエネルギー・・・・
だが、その時 リンは、デストロである 当時 裏切り戦死した龍(ロン)の配下であったが、テレパシーによるマインドコントロール(精神支配)を受けず 何かに取り付かれたようになってしまった。
ハイパー化と違う ネクスタルが持つ・・・ 多分 このネクスタルを作り出した あのエルでさえ気付いていないと思われる もう1つの可能性である。
本来持つポテンシャル・エネルギーの限界を超える方法であった。
更に、その研究をギルが、続けていた。
Absolute Area(絶対領域)と呼ばれる領域 決して超えてはならない領域 ネクスタルが、ある一定領域 Absolute Area(絶対領域)を超えると、ネクスタルそのものが、自意識、自我を持つのかも知れない・・・ いや目覚めるのか・・・?
その為のセフテイ機能があった。
あえてセフテイ機能を破り 容易に超えられるように、仕様した改造型の赤のネクスタル。
ネクスタルが、自意識、自我に目覚め 精神そのものを支配されては意味がない。
その為 考えられるあらゆる方法を用いて、ネクスタルが、自意識、自我に目覚めないよう新たなセフティ機能を取り込んだ まだ実験段階のプロトタイプ(試作型)。
この点に付いては、妙子は、何ら説明を受けていない。
受けても意味の理解は出来ないだろう。
妙子には、リンと同じ力を得て、あの憎きキャラン(浩司)を倒す事が出来ると言う喜びに包まれていた。
「私 リンお姉ちゃんのようになれるの・・・・」 憧れ夢見る少女の表情を浮かべる。
両親をキャラン(浩司)に殺され それ以降 リンを姉のように慕い 妙子を妹として接してくれるリンを 親愛を込めて、リンお姉ちゃん・・・ と呼んでいた。
リンのように、ネクストノイドの1種 ハイパービューカーになれるのは、本当の美しさを持つ選ばれた美女だけ。
全女性の憧れの究極の美の体現者 18歳以上の年齢に達すれば、本人の自由意志だが、ネクストノイドへの改造が受けられる建前となっていた。
だが現実には、政治屋、官僚、公務員、企業務めのサラリーマン、OLなどの特権階級に限定されいている。
それ以外は、進化 つまり改造受けられない 進化出来ない劣等生物である 旧人類 ホモサピエンス・サピエンスと言われ 蔑まされ 単なる日頃のストレス、ガス抜きの対象にされ あらゆる差別、弾圧を受ける存在であった。
2極分化した格差社会。
選ばれし進化した新人類 ネクストノイドと、進化出来ない劣等生物である旧人類 ホモサピエンス・サピエンス。
そして、ネクストノイドへの改造を受けられる全女性は、全員 欲した 究極の美の体現者と言えるハイパービューカーへの改造を その手中に納め リンのようになりたかった。
だが適正率の問題で、ハイパーグロテノスの1種 ハイパービューカーが無理と解かると、ノーマルタイプのグロテノス ビューカーへの改造へ殺到した。
ノーマルタイプのグロテノス ビューカーでも やはり全女性憧れの美が、その手に入れられる。
ビューカーへの改造を受けられた者は、やはりリン程ではなかったものの それでも同じ女性とは思えない程の美を手に入れていた。
しかし ピューカーに改造を受けられる者は、限定されていた。
適正率以外 あらゆる条件を満たし 限られた選ばれし者だけ・・・・
その限られた選ばれし者だけしか手に入れられないビューカー だが妙子は、その中でも史上2人目 リンに次いで、2人目になる 更に上位者のハイパービューカー それもリンよりも最新のプロトタイプ(試作型)であったが、プロト2。
これ以上無い喜び包まれていた。
だが、最新のプロトタイプ(試作型)。 まだ研究段階。
はたして、計算通りうまくゆくのか? 不安定要因が多い。
初の人体実験であった。
何も知らない妙子。

 1週間後 肉体は、18歳のほぼ大人の肉体へと急成長 その後 肉体が安定する1週間後 ポットに入り ネクストノイドのハイパービューカー・プロト2への改造を ギル自らの手で施された。
まるで、母親の子宮の中で成長する胎児の様に、暖かい温もり ポットの液体は、羊水とほぼ同じ成分で出来ており 更に、その中には、ハイパービューカー用のDNAが組み込まれたウイルスが入っており 妙子の身体の全ての場所から体内に侵入 妙子の細胞内に、改造されたハイパービューカー用のDNAを注入していく。
そして、頭の額には、改造された新型の赤のネクスタルが、燦然と輝く。
体内には、ネクストノイドの最大の特徴の1つ大量のナノマシーンも注入される。
改造が終了 ポットから出る妙子 一糸纏わぬ生まれたばかりの姿 目線の位置がかなり高くなっている。
身長は、166cmにもなっていた。
リンが用意した 全身を映し出す大きな鏡の前に立つ。
そこに映し出された自分自身の姿を見て、思わず絶句。
「これが・・・私なの・・・・」
「そうよ これが今の妙子ちゃんよ」 やさしくもどこか妖艶で意味ありげな笑みを浮かべるリン。
美しい・・・ まさに絶世の美少女 まだ完全には、大人の女ではない。
大人の完成された絶世の美女リンとは違いルックスも まだあどけない少女の面影を残している。
そして、プロポーションも同様 まだ完全に、大人のプロポーションではなかったが、それでも胸は、大きく膨らみは、非情に型の良いDカップの巨乳 細く括れたウエスト、ピップも綺麗な曲線を画く ほぼ完璧に近いプロポーション。
まだ全体的に、少女の面影を残している。
完璧なダイナマイト ナイスバディのリンと比べれば、全体的に、やや細身のスレンダーなプロポーション。
リンが、大人の完成された完璧な史上最強にして、最高の絶世の美女であるならば、妙子は、まだ大人になりきれないやや幼さの面影を残した史上最高の絶世の美少女。
リンと並べば、まさに、人類史上最高 絶世の美女姉妹。
「妙子ちゃん あなたは、私の本当の大事な妹よ」 大きく両手を開きやさしく抱きしめるリン。
僅か、数週間で、美しく急成長 それもどことなくあどけさ、幼さを残しながらも絶世の美少女へ成長 余りの急激な変化に戸惑いを覚える妙子。
満面の笑みを浮かべるリンだが、もしキャラン(浩司)が、リンの眼を見たならば、表情との微妙な違いに気づいたであろう。
何かを企んでいる・・・
だが、妙子には、無理がある。
肉体こそ 僅か数週間で、18歳のほぼ大人に近い肉体へと急成長したが、精神は、まだ8歳の少女に過ぎない。
これから1歩1歩と、数多くの経験によって、色々知る事 まだ8年の人生しか妙子は、歩んでいない。
だが社会の荒波から隔離された サラリーマン家庭と言う特権階級の恵まれた揺り篭と言う暖かい温室の中で育てられてきた。
非常に狭い視野しか持ち合わせていない。
与えられる教育と言う情報 まさに洗脳教育は、特権階級に取って、都合が良く 都合の良く改ざんされた一方的情報のみを与えられ鵜呑みにしてきた。
同じ年頃の子供でも 全ての権利を剥奪され あらゆる差別、弾圧され 進化出来ない劣等生物と蔑まされているホモサピエンス・サピエンス(旧人類)の子供達と、まるで違う。
この子達は、生まれたその瞬間から、あらゆる逆境、風雪に耐え 必死に、このネクストノイドが支配し、2極分化された格差社会で、社会のどん底の底辺で、必死に生き延びる事を考え 生き残る為のしぶとさ、逞しさを自然に身につけている。
この子達のよく口にする言葉 それは、「まだ死にたくない・・・」

 「ふ・ふんー 本当にあなたは、いい子よ」 妙子を抱きしめながら ささやくリン。
リンを更に強くする為の実験体に、妙子は選ばれた。
まだ 世間も何も知らない9歳の少女。
簡単に騙す事が出来る。
Absolute Area(絶対領域)と呼ばれ領域。
この領域に突入した際 精神を乗っ取られる。 リンは、1度経験済み。
はたして、妙子の赤のネクスタルに施された新たな機能どのようなうな影響が出るのか?
やはり越えれば、ネクスタルそのものが、自我?に目覚め 精神を乗っ取るのか?
だれにも解からない。
このAbsolute Area(絶対領域)と呼ばれ領域に突入し、無限と思えるエネルギーを 得らなければ、あのキャラン(浩司)の融合するレジェンスのエネルギーに対抗出来ない。
ネクスタル・・・ あの驚異のオーバーテクノロジーを残し 忽然と消えたエルと呼ばれるEBE's(イーバーズ=地球圏外知的生命体)の最高傑作と思えるオーバーテクノロジーの1部。
理由は、良く解からないが、キャラン(浩司)の融合するレジェンスを人工的に生み出す過程で、偶然に出来た産物。
基本的には、レジェンスと同じ・・ はたして、あのキャラン(浩司)の融合するレジェンスにもAbsolute Area(絶対領域)と呼ばれ領域が存在し この領域まで、エネルギーを高めた場合 ネクスタルと同様 自我?に目覚め精神が乗っ取られるのだろうか?
ふっと、単純な疑問が、リンに脳裏を過ぎる。
何気なく首を横に振るリン。
この事を考えても仕方無いと言う表情を浮かべる。
今 必要なのは、抱きしめている妙子を利用し、更なる進化し、最強のネクスタルを生み出す事。
上限値の無い 無限のエネルギーを この手に入れ あのキャラン(浩司)を 自らの前に膝ま付かせる。
リンの野望が渦巻く。

 その頃 浩司は、みなっちと川村と共に、南アメリカの某古代遺跡にいた。
対峙しているのは、南アメリカ担当のフリオ だが、横槍が入っていた。
ピエール率いる神々のメシア(救世主)軍。
B,P-2を装着するピエールの周囲を 見た事もない ネクストノイドのグロテノスの1種なのか? いや違う 余りにも根本的に違う。
同一戦闘形態の多数兵士が取り囲んでいた。
浩司もみなっちも川村も 映像などでは知っていたいたが、実物を見たのは初めてであった。
人間の肉体そのものが、異常に膨れ上がり まるで、筋肉の鎧を纏っている様な感じである。
外観は、ヒューマノイド(人間型)ではあるが、身体表面の皮膚は、亀の硬い甲羅の様に全体を被う 頭髪などの全ての毛はなくなり 瞳の色は、紅蓮の炎の様に見える。 身体全体の骨格、筋肉が、異常に増強 戦闘にだけ特化した様な隆々とした肉体。 だが表情だけは異質の不気味な程穏やかな表情 これが、ヒマラヤマで発見したエルの残した遺跡基地内で、バトローラにより造り出された 戦闘用ヒューマノイド ホモサピエンス・サピエンスのBS(バトルスタイル=戦闘形態) バトロイドの形態。
戦闘能力、運動能力、反射神経等は、人間の限界値を遥かに超え 超人と思えるスペックを有し 亀の甲羅の様な皮膚は、鋼よりも高強度を誇り 通常の軍用小火器類程度の弾丸などを跳ね返す。 他だしネクストノイドの様な必殺技、生体武器類を有していない。
ネクストノイド同様 人体内部に、大量のナノマシーンが注入されている。
不気味な程穏やかな表情 まるで、マルドゥック(天国への階段)を昇る者のように、まるで喜怒哀楽の感情が無い。
ポーカーフェイスと根本的に違う。
何も思考せず、他だ命令に従順なだけの 生きた操り人形・・・ 命令に絶対服従のロボット化しただけのように感じられる。
ネクストノイドと違い、頭の額には、ネクスタルがない。 だが、ネクストノイドの体内に大量にあるナノマシーンの新型の大量のナノマシーンの1部は、脳内にあり ピエールの装着するB,P-2からの司令を受信 バトロイドの精神を完全にマインドコントロール(精神支配)している。
未知の素材で出来た身体にフットしシルバー(銀色)を中心の まるで全身レオタードの様な戦闘服に身体を包み ちょうど胸の部分には、ピエールの信仰するC宗教のシンボルマークである 赤の十字マークが画かれ 手には、新型の高性能エネルギー・ライフル銃や、携帯可能としては、最大級と思われる大型小火器類  大口径のエネルギー砲を持つ者もいる。
そして、全員 中世のヨーロッパの騎士が使用していた様な大剣を腰にぶら下げている。
この胸の赤の十字マークと、腰に携えている大剣 自分達こそが、神々の唯一の下僕(しもべ)であり 神々の正義を執り行う者であると、強烈に周囲にアピールしているように見えた。

 この戦い キャラン(浩司)が、仕掛けうまく8大将軍の1体 南アメリカ担当のフリオを誘い出した。
キャラン(浩司)自ら立てた戦略を実行する為に。
全世界 この地球を支配するアポリス 世界を8分割し それぞれのデストロが、分割地域を支配する方法をとっていた。
戦力を集中させず、8分割している。 その点をキャラン(浩司)が逆手に取った。
戦力の分断 各個撃破。
戦略の基本を忠実に実行する。
わざわざこちらから戦力の分断を図るため 正面中央突破などの戦術を用いなくても 敵 アポリスが、戦力を分断してくれた。
これを絶好のチャンスと捉えた。
8地域のデストロ同士 余り連携性がない。
特に、最初に倒した 龍(ロン)など 影で裏切りを計っていた。
それに、距離と時間の問題もある。
アポリスが支配するこの地球 だが、完全に支配体制が確立していない。
小規模ながら 連携性に欠けるが、世界各地で、この支配に不満を持つ者の暴動が頻発し、治安維持の為 各地域の戦力すら分散している。
拠点ごとに叩く 各個撃破戦術を容易に利用出来る。
徹底的ゲリラ戦術を用いる。
こちらが、仕掛け戦闘を行っている地域外の別の地域に 増援を求めても 連携性に欠けており 各地域ですら地域内の治安維持の為 戦力を分散させている その戦力を集中させ移動させるには、大変なタイムロス(時間差)が生じる。
格好の各個撃破。
こちらは、この地球上で、拠点を作らず 自由に移動する。
必要な時 戦略上の拠点を叩き 戦いが終われば、その場所に固守せず、撤退。
相手を霍乱させる。
戦力分散の愚劣の愚を最大限に利用する。
こちらは、キャラン(浩司)、みなっち、川村、百合の たった4人で、全世界を支配するアポリスを敵に回し戦いを挑んだ。
多数を持って少数を叩く 戦略の基本 だが圧倒的戦力差 以前の問題。
戦力は、たったの4人。
4人と言う 小数を逆に利用した。
兵力が、大きくなれば、移動に時間を費やす。
巨大な戦力であればある程 柔軟な高機動性に欠ける。
それに、大兵力を維持する為の補給もバカにならない。
補給なくして、戦争の継続は不可能だ。
こちらは、4人 身動きが早い。
不利を逆手に取り 最大限に活かす キャラン(浩司)の戦略であった。
少数で、圧倒的多数を叩く 戦略の基本無視の極めて、気が狂っているとしか思えない戦い だが、キャラン(浩司)には、レグと呼ばれた かって、この宇宙に高度テクノロジーを持ったEBE'S(イーバーズ=地球圏外知的生命体)の驚異のオーバーテクノロジーを持っていた。 あのアポリスのオーバーテクノロジーを支える エルと呼んだ 勝って我々人類が、神々と呼称したEBE'S(イーバーズ=地球圏外知的生命体)よりも 遥かに優れたオーバーテクノロジーを自由に使えた。
それに、キャラン(浩司)には、全世界でもトップクラスと言われる 2人のスパイの存在も大きかった。
川村と、百合。
この2人の存在と、力がなければ、キャラン(浩司)の立てた軍事上の戦略を再構築しなければならなない。
川村のフィアンセでもあった百合の戦死を 多大な影響を及ぼしていた。
だが、動きだした もう止める事が出来ない。
やれるだけの事は、やる 今 それしかない。
敵 アポリスに気づかせる 戦力分断の愚に気づかせ 1点に集中させる事 現状では、各個撃破の対象にされる。
これも キャラン(浩司)自身が、レジェンスと言う 無が無を生み出し 2つの球体に分離した 無限のポテンシャル・エネルギーと融合 自身ハードウェアーとしては、多分・・・ 宇宙最強の力を持っているからこそ出きる荒業であった。
1点集中した敵 アポリスを一気に叩く。
軍事上の戦略の基本構想であった。

 だがここで、計算外のピエール率いる 神々のメシア(救世主)軍が、現れた。
当初 ここで、フリオと1対1の勝負の計算であった。
「まったく・・・ 何を狂った事を考えてやがる・・・」 苦虫を潰しながら小さくつぶやくキャラン(浩司)。
周囲を岩と砂で囲まれたある砂漠。
フリオの親衛隊、正規の数個師団を たった1人で、ほぼ殲滅 フリオを戦場のステージに登らせた。
キャラン(浩司)自身 レジェンスのエネルギーの戦闘モードに入っており 身体からは、淡い白い光が発光 両手には、青白く輝く高周波セイバーを持ち構えている。
対するフリオも 自身 最強のBS(バトルスタイル)である コンドルに似た コンスターに変身 キャラン(浩司)と正面から対峙。
飛行タイプのデストロで、空中戦、高速飛行を得意とするタイプであった。
現在 地上で、キャラン(浩司)と対峙しているが、得意の空中戦に持ち込み勝負と思っているのだろう。
盛んに両腕が変化した翼を羽ばたかせている。
緊張の静寂の一瞬 そこへ何の前触れも無くピエールが、自身の率いる神々のメシア(救世主)軍の大軍を連れ現れた。
全くのお邪魔虫にしか思えない。
せっかくの盛り上がりを損ねる。
漁夫の利狙いが見え見え・・・・
ピエールは、キャラン(浩司)が、叩き その後 放棄したいくつかの拠点を奪取 自らの拠点として築き上げていた。
神々の解放区として、自らの力で、アポリスからの支配から解放したように、アピールする。
まるで、火事場のドロボウ。
だが、キャラン(浩司)には、例えその地域を制圧しても維持するだけの戦力などない。
それに最も重要な補給に関して、全く何も無い。
補給なくして、戦線の維持など出来ない。
完全に包囲され 補給線を止められれば、戦わずして勝敗は決する。
下手に固守すれば、周囲を敵アポリスに取り囲まれ殲滅を余儀なくされる。
ジレンマでもあった。
補給の重要性を熟知している。
完璧な物は、この世に存在しない・・・・ キャラン(浩司)の持論であり口癖・・・・
戦術的勝利で戦略的不利を覆す事ができない事をよくわきまえている。
キャラン(浩司)が、戦略家としての資質を育んでいる一面でもある。
昨日正しかった戦略が、今日・・・いや明日から正しいとは限らない。
現在の戦争において、国力を用いた総力戦である。
戦争が長期化すれば、国力は疲弊する。
キャラン(浩司)の現状は、国家と言うべきバックボーンを持たない。
まさに、自ら望んだといえ たった1人の孤独な戦いである。
ゲリラ戦以外 打つ手などなかった。

 「私こそが、神々の下僕(しもべ)・・・・」 などとお得意のまともな精神構造を有しているとは、とても思えないセリフを吐くピエール。
一応紡錘型陣形を引き キャラン(浩司)と、フリオの側面で対峙する。
だが、自らこの戦いに参戦する気などないようだ。
このまま傍観者に徹し 勝敗が決した後 どちらか勝った方に戦いを挑む気でいるのだろう。
両腕を組むピエール 現在B,P(バトルプロテクター)を装着 B,P-2となっているが、B,P(バトルプロテクター)の戦闘能力では、B,S(バトルスタイル)に変身したデストロであるフリオとは、戦闘能力に差がある まともに戦って勝ち目などない。
例え周囲に配置するバトロイドを利用しても結果は同じ。
だが、妙に自信に満ち溢れている。
何か? とてつもない最強の新兵器でも隠し持っていると言う態度だ。
確かに、ピエールの率いるバトロイド兵は、ヤーナにそんなテクノロジーなどなかった。
どこで、入手したのか?
そんな詮索など後でいい・・・・
重要なのは、何を狙っているかだ。
そう思いつつキャラン(浩司)は、呆れた顔で、下らない長い演説をするピエールの装着するB,P-2を見つめた。
どうやら同じ思いで、対峙するフリオもB,P-2を呆れた表情で睨んでいる。
せっかく盛り上がってきた瞬間 突如現れシラケさせられた。
それに下らない長い演説・・・・
「おい キャラン(浩司)」 フリオは、そんなB,P-2を無視して、キャラン(浩司)に眼を向ける。
「こんなバカ無視して、さっさと俺達の決着(けり)を付けようぜ」
フリオの言葉に、頷くキャラン(浩司) その通りである。
こんなの無視に限る。
フリオのB,S(バトルスタイル)コンスターは、羽を大きく羽ばたかせると、上空へと高く舞い上がる。
得意の空中戦へと、キャラン(浩司)を誘う。
キャラン(浩司)も上空へとジャンプと同時に、空中飛行を開始。
「これで、邪魔者はいないぜー」 薄笑いを浮かべながら 陽気な声を上げるフリオ。
ホバリーング(空中停止)状態で、キャラン(浩司)と対峙する。
キャラン(浩司)は、両手に持ち構えていた高周波セイバーのスイッチを切り バトンを腰のフックに掛け 戦闘態勢を取る。
「素手で、この俺様と戦こうと言うのか?」 フリオは、少し嘲笑する。
実は、フリオも知っている キャラン(浩司)は、武器など持たず、素手での戦闘時に、あのレジェンスと言う 驚異のエネルギーが思い通り利用出来ると。
本気で戦うと言う意思表示であることも。
「面白いじゃないか・・・・」 少しあざける口ぶりだが、実は、内心かなり違っていた。
恐怖が、内心を支配する。
変身前と言え 最強のネクストノイド あのアピリムを後1歩まで、追い詰めた実力 現時点最強のB,S(バトルスタイル) コンスターに変身していても勝ち目などない 武器を手にしていた方が、武器に頼る その分隙がある。
だか表面、表情には出せない。 全力で戦うしかない。
お互いヒットアンドウェー(一撃離脱)の攻撃を繰り返す。
衝突する場所が、空中で、転々と移動する。
衝突するポイント毎に、強力なエネルギー・ソニックブーム(衝撃波)が発生 周囲の空気を揺らす。
どちらかと言うと、激しい攻撃を繰り返すコンスターが優勢のように見える。
だが、コンスターの攻撃を ギリギリのタイミングで、瞬時に、最小限の動きで、紙一重で避けるキャラン(浩司)の方が、レベル違いであった。
コンスターの攻撃を避ける時 パンチ、キックなどの攻撃を1発だけ喰らわしていた。
致命的なヒットではない。
だが、1発、1発が、まるでボディーブローのように、ゆっくと効き始めている。

 そこへ 腕を組んだまま ゆっくりと、余裕の態度で、B,P-2が現れた。
どうやら 地上で観戦するより より近い空中観戦を楽しむ思い出いるらしい。

 まともに戦ってても勝ち目は、やはりない そう悟ったコンスター ここは、最大の大技で、挑むしかない。
 「遊びは、ここまでぜー キャラン(浩司)」 少し距離を置いた位置で、ホバーリング(空中停止)し キャラン(浩司)を睨む。
同時に、額の青のネクスタルが、異常に光輝く。
「ん・・・・」 キャラン(浩司)は、コンスターのネクスタルのエネルギー供給量の異常な高まりを感じる。
同時に、コンスターの身体が、異常に揺らぎ始める。
揺らぎが、左右に大きく広がる。
そして、コンスターが、3体に分離した。
「分身では、どれもが、実体の分身体・・・・」 3体のコンスターは、同時に言う。
「我が トリプルアタック(三位一体)の攻撃を受けてみよ」 3体のコンスターは、言い放つと同時に、それぞれ異なるうごきで、同時に、キャラン8浩司)に襲い掛かる。
トリプルアタック(三位一体)の攻撃 3体り形状 それぞれ微妙に異なっていた。
それぞれラムダ、シグマ、ジータとよばれており 特徴・・・つまり戦闘能力が、3体事に、特化されていた。
ラムダは、スピード重視、シグマは、パワー重視、ジータは、大型エネルギー砲重視。

 この模様を愉快そうに、眺めていたB,P-2にね地上のバトロイドからSVL通信が届く。
「パーサーカー5(ファイブ)が出現 戦闘を開始 苦戦を強いられています」
穏やかな口調であったが、まるで、機械的で、そこには、人間としての感情が全く感じられない。
「よし解かった」 ピエールは、返答する。
「パーサーカー5(ファイブ)」 独り言をつぶやくピエール。
パーサーカー5(ファイブ)の1体 あの麻子が脳裏に過ぎる。
いつも何を始めると、必ず現れ邪魔をする 元アポリス最強のマタ・ハリ(女スパイ)。 現在 アポリスでは、グロテノスの失敗体でありながら グロテノスのレベルを遥かに超えた戦闘能力を持つ ミューグロテノス。
毒々しい程の大人の女の洗練され豊潤で、年齢と共に熟成されたフェロモン(色気)を過剰ななまでに発散する 道徳と、神々の教えの敵。
まさに、背徳の女。
何度も神々の教えに従い、神々が示し導く、清き正しい道へと進ませようとしたが、全く聞く耳を持たない。
B,P-2が、地上に着陸した。
地上では、ピウール率いるバトロイド兵と、パーサーカー5(ファイブ)との戦闘が繰り広げられていた。
数で上回るバトロイド兵 ピエールからの命令通り 数体1組となり1体、1体のミューグロテノスを取り囲み戦いに挑んでいる。
1対1では、ミューグロテノスの敵ではない。 数体のバトロイド兵のコンビネーションで、攻撃を加える。
だが、生体武器を持たないバトロイド 手に持つ、最新型のER03Rエネルギーライフルで、1体、1体のミューグロテノスの周囲を包囲し攻撃するも 動きの速いミューグロテノス、命中しない。
それどころか、バトロイド兵は、1体、1体 確実に倒されている。
地上に降り立ったB,P-2に、最初に気づいたのは、ピエールに取って、ライバルとも言える ミュースキャット麻子であった。
「あらー 愛しのピエール神父様 ようやくお見えになられましたの」 1体のバトロイド兵を両手のキラーネイルで、葬り去りながらピエールの装着するB,P-2を 妙に甘く切ないなまめかしい表情で見つめる。
だが、その容姿は、決して人間の女性とは言えない あの戦闘・・・・ 思い出したくも無い あの戦闘のあの時・・・・
確かに、ネクストノイドである だが、成功体ではない 失敗体 人間の姿からB,S(バトルスタイル)への変身と、その解除が出来ない。
人間と、ネスクトノイドのB,S(バトルスタイル)後の姿を掛け合わせたような姿になってしまった。
しかしその反面 戦闘能力については、将軍と呼ばれる ネクストノイド上位モデルのデストロのB,S(バトルスタイル)への変身前 つまり驚異的戦闘能力を持つ デストロのB,S(バトルスタイル)への変身前とほぼ同等の戦闘能力 グロテノスとしては、最強のハイパーグロテノスより 更に上。
ハシパーグロテノスの欠点 エネルギー消費量の問題などない。
現在 正常進化系の各種最新型ハイパーグロテノスより戦闘能力は、上回っている。

 猫と人間を掛け合わせた様な ミューグロテノスの1種 ミュースキャット麻子は、盛んに自身の大人の女の持つ芳醇なセクシーさをアピールするかの様に猫の尻尾の生えたお尻を左右振るモンローウォークで、周囲ょ取り囲む数体のバトロイドを無視 ゆっくりとB,P-2に近づく。
そけに合わせ 他の4体のミューグロテノスが、残っているバトロイドを相手を始める。
どうやら暗黙の了解事項。
ピエールの装着するB,P-2は、ミュースキャット麻子のターゲット(獲物)。
「ピエール神父様のお相手は、この私ですわ」 自信に満ちた薄わらいを浮かべるミュースキャット麻子。
両手の爪を更に伸ばし 赤い高周波を発生 爪のネイルソードが、鈍い輝きを発する。
そんなミュースキャット麻子を黙ったまま見つめるB,P-2 両腕の肘から指先にかけての部分を エクスカリバーに変形させる。
刃の全体から赤い怪光が発する 高電磁波を発生させる。
エルと呼ばれるEBE"s(イーバーズ=地球圏外知的生命体)の残した驚異のオーバーテクノロジーの最高傑作と呼ばれるB,P(バトルプロテクター)の主要武器の1つ。
「本気で殺(や)り合うおつもりなのですね ピエール神父様 なんと素敵なナイト(騎士)様 麻子は、うれしいですわ」 口元が薄く笑う。
明らかに嘲笑しているのが解かる。 同時に、ミュースキャット麻子は、素早くジャンプ 速い B,P-2の電子アイでも追いつくの精一杯の速さ。
頭上から10本の高周波を発生させてるネイルソードで、振り上げ斬りかかる。
B,P-2みそま動きを読んでいたのかように、素早く反応 両腕のエクスカリバーで、瞬時に受ける。
B,P-2のエクスカリバーから発生している高電磁波と、ミュースキャット麻子のネイルソードから発生している高周波 衝突ポイントかせ すさまじいソニックブーム(衝撃波)が、周囲を まるで巨大地震が発生したかのように、激しく揺らす。
余りの激しいソニックブーム(衝撃波)に、周囲にいたバトロイド、4体のパーサーカー5(ファイブ)も 抗し切れず次々と地面に叩き付けられ押し流されていく。 すさまじい衝撃。
少し離れた場所で、この戦闘を見ていた みなっち、川村 近くの大きな岩陰に身体を隠し ひたすらソニックブームを収まるの耐える。
「さすが、ピエール神父様・・・・」
中心部 発生ポイントであった為か? 全く何もなかったように佇む B,P-2と、ミュースキャット麻子 大きく空中後方宙返りをした地面に着地し またゆっくりと、B,P-2に向かいながら舌で、右手の甲を舐めながら まさに、猫の毛づくろいのしぐさを見せる。
だが、その眼、口元が、少し薄笑いを浮かべている。
何か? 手ごたえを感じている。 そんな表情、態度。
微動だにしないB,P-2 少し先程のソニックブームの影響か? 突然 小さな風が周囲を駆け抜ける。
ここは、岩と、砂しかない広大な砂漠 砂漠特有の砂嵐の前兆であるかも知れない。
風が通り過ぎた後 B,P-2の身体表面を覆う 特殊超硬度合金の1部にに異変が起こる。 胸部に、一筋 左肩に近い部分から右脇腹にかけて、薄い1本のラインが、小さくまるで、氷河の大地にクレパスが、走るように、小さな口を開く。
今まで、グロテノスのどんな攻撃にも耐えた、エルと呼ばれる超高度オーバーテクノロジーの最高傑作の1つと考えられる特殊超硬度合金 それが遂に破られた。
口元全体に、笑みを浮かべるミュースキャット麻子。
「どうですか? ピエール神父様 グロテノス最強と言われる私達ミューグロテノスの力を」 少し笑い声を上げるミュースキャット麻子。
だが少し時間が経つと、1本の線の傷口が何も無かったかのように、見る見る修復されていく。
B,P-2もネクストノイドの基本スペック同様 身体内部ではないが、身体全体の覆う装甲 特殊超硬度合金内にも無数のナノマシーンが入っており 少々の破損など瞬く間に修復する。
何も無かったように、修復されるB,P-2の胸部 B,P-2は、呆然としているのか? 微動だにしない。
エルと呼ばれるEBE's(イーバーズ=地球圏外生命体)が、今から約1万2000年残していった数々の驚異のオーバーテクノロジーの最高傑作 最強の白兵戦兵器 その戦闘能力が、ネクスノイド最強のアピリム、8大将軍デストロ以外に。上回る新たな敵が出現した。
浮き足立つはず・・・・ ミュースキャット麻子は、そう読んでいた。
だが、どう見ても眼の前のB,P-2は、浮き足立って見えない。
まだ何か、とてつもないモノを隠しているかのように、余裕の態度。
「どうですか? ピエール神父様 この私の力 あなた様のご自慢のB,P-2より戦闘能力を超えている ご感想は?」
少し相手をおちょくるような言い方 これは、ミュースキャット麻子が、心を読まれない為のカモフラージュ。
ある種のポーカーゲームのポーカーフェイス。
それに、相手にカマをかけている。
「この次は、その腕か、足のどちらか1本 切断してみせますわ」
薄笑い浮かべ、相手の様子を覗う。
現状では、確かにミュースキャット麻子の戦闘能力が、B,P-2を上回る。 だれの眼にも明らか、だが、漠然とした不安感 余りにもB,P-2の方が、余裕を感じさせている。
「確かに、Miss,麻子の言う通り・・・・」 ようやくB,P-2は、重い口を開くように 戦闘能力の差を清く認める。
その口調には、驚きも、悔しさなど・・・ 全く感じさせない 想定内の言わんばかりである。
「ふ・ふ・ふ・ふ・・・・・」 明らかに自信にみなぎる笑い声を上げる。
「この程度で、この私に勝ったつもでいるのかね Miss,麻子」 余裕の態度で、ゆっくり動き出すB,P-2 
1歩1歩 確実に、大地を踏みつける。
これから始まる 何か? とてつもない見世物を演出するかのように。
「本当は、まだ見せるつもりではなかったのだが、仕方あるまい」 立ち止まるB,P-2 ゆっくりと両腕を少し広げ 少し頭上を見上げる。
「偉大なる神々が、残して下さった まさに秘宝とも呼べるオーバーテクノロジーは、この程度ではない これからお見せする物こそ まさに最強のオーバーテクノロジー」 1語ずつはっきりと、ここにいる全て者に、知らしめすように言い放つ。
ピエールの信じる神々こそ唯一絶対であり 最も偉大存在である そう宣言している。
上空で、デストロである8大将軍の1体南アメリカ担当のフリオ 現在BS(バトルスタイル)に変身しているコンスターと、壮絶な戦闘中のキャラン(浩司)が聞いていたならば、辛辣な皮肉りまじりの毒舌を言い放ち呆れたポーズを取っただろう。
「さあー 見るが良い 偉大なる神々の力を」 そう言い放つと同時に、B,P-2の額のネオメタルが輝く。
「さあーいでよ 神々が創りし最強のプロテクター防具)G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)!!!」
ピエールは、ここにいる全ての者に、アピールするよう大声を上げる。
ピエールこそ唯一の神々のエージェント(代理人)にであり 過去に存在したと言われる大工の息子Yなどの神々の声を伝える預言者の1人であると、自ら宣言するかのように・・・・
同時に、額のネオメタルの輝きが、更に増す 膨大なエネルギーが高められる ピエールの装着するB,P-2の後方に時空振動が起きたかのような、強烈な振動を伴うソニックブーム(衝撃波)が大気を揺らす。
そこには、何やら漆黒の大きな穴が開き その周辺部には、放電現象によるスパークが発生 漆黒の大きな穴の中から 何やらブロンス(青銅色)の未知の金属で出来た大きな そうB,P-2を飲み込んでしまいそうな巨大な卵が、周囲の大気を揺らしながら ゆっくり現れる。
B,P-2の後方に現れると同時に、真ん中付近からゆっくりと、外側に向かい大きな口を開く B,P-2を飲み込む程の大きさに開くと、中から極彩色の光を発し B,P-2を包み込む、すると、B,P-2の身体が少し空中に浮かび ゆっくりと、巨大な卵の中心部へと吸い込まれていく。
B,P-2を吸い込んだ巨大な卵は、開いた口を閉じる。
同時に、ブロンズ(青銅)色の表面の未知の金属全体から極彩色に輝き始め 周囲に、強烈な極彩色の光の爆発が起きる。
余りの強烈な極彩色の光の爆発 周囲にいた全ての者が、顔を背け固く眼を閉じる。
直視したならば、網膜が焼かれ失明する。

 この模様は、上空で、激しい空中戦を行っていたキャラン(浩司)と、コンスターも一時戦闘を中断 この模様を眺めていた。
すさまじいエネルギーを伴うソニックブーム(衝撃波)が、戦闘を行っていた上空の大気まで、激しく揺らしていた。
余りの激しさに、戦闘を一時中断発信源を見つめるキャラン(浩司)と、コンスター そこには、大きな・・・・ そうB,P(バトルプロテクター)2回(まわ)り程大きくした巨人 それも全身を滑らかな光沢のあるブロンズ色の未知の特殊合金の装甲で覆われたヒューマノイド(人間型)のパワードスーツ?が1機 全身から鈍い光を発しながらも輝いている。 
全身から強力なエネルギーを発しているのを見せびらかすように、周囲の大気が、まるで蜃気楼のように揺らいで見える。
「何だ? あれは?」 驚いた表情で、見つめるコンスター。
確かに、B,P(バトルプロテクター)に似ている。 しかしフォルム(外観)が、多少異なっている 何よりもその全長を含めた大きさ 二回りは、巨大化している。
「見よ これこそが、神々の創りし究極の最終B,S(バトルプロテクター) 最強のG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)!!!」
高らかに宣言するG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)。
異様と思える程 圧倒的パワーと、威圧感を全身から醸し出していた。
周囲のバトロイドをほぼ殲滅していた 隊長のミューホーカー・ロイを除く3体のミューグロテノス。
その中でも圧倒的パワーを誇る ゴリラに似た ミューゴンゴが、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)の前に立ちはだかる。
「どこのブリキのオモチャか知らないが、この俺様が相手してやる」 いきり立つ表情。
先に動こうとしたミュースキャット・麻子を押しのけ 雄叫びを上げ地響きを上げながらG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)に向かって突進する。
見た目と違い かなり俊敏で、速い。
何事でもないように、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)は、右手を前に出した。
相手は、まさに猪突猛進 自慢であり特徴でもある 圧倒的パワーで、突進してきた だれもが、止める事の出来ない迫力。
そのまま体当たりを食らわし相手を 粉々に粉砕する。
微動だにしないG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター) ミューゴンゴの動きを読み 右手を突き出したまま構える。
この程度のパワーなど勝負にならないと言う 相手を格下した見下した態度。
頭から突撃したミューゴンゴの頭を右手で受け止める。
一瞬の静寂 この戦闘を見ていただれもが、息を呑む。
強烈な衝撃音だけが、周囲に響く。
そこには、何事もなかったように、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)の姿があった。
右手で、突進してきたミューゴンゴの頭をしっかりと、押さえ込み 微動だにしていない。
全力で押しこもとするミューゴンゴ。
だが、パワーの差は、だれが見ても明らか。
G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)は、その大きな手で、ミューゴンゴの頭を握り始める。
"アイアンクロー"
苦悶の表情を浮かべるミューゴンゴ。
G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)の額の 巨大化したネオメタルが、少し輝く。
同時に、右手1本で、ミューゴンゴのグロテノスとしては、巨体の身体を ゆっくりと持ち上げ始める。
だれが見ても 大人の小さな子供程の違いを感じる程 大きさがあるG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター) 軽々と、頭上まで持ち上げる。
じたばたと、手足を動かしもがくミューゴンゴ 信じられない表情を浮かべる。
アイアクローで、相手を頭上より 軽々と高く持ち上げ 自慢のパワーを見せ付けるのは、ミューゴンゴの得意技であった。
そのまま 全く重さと言う物を感じさせない動きで、上空に投げ飛ばすG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)。
投げ飛ばすと同時に、両目から少し光る。
右腕をエクスカリバーに変形させる。
だが、今までのエクスカリバーと違う 巨大化によるスクカリバーも比例して大きくなっていたが、剣先が、そのまま高速で、ミューゴンゴに向かい伸び ミューゴンゴの腹部を貫く。
絶叫を上げるミューゴンゴ。
G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)は、全身から赤い光が発すると、赤い光は、伸びた剣先に伝わり ミューゴンゴを包み込む。
赤い光に取り込まれたミューゴンゴは、瞬時に、身体全体が、融けるように燃え上がり消える。
その様子を見届けるG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター) エクスカリバーを通常の長さに戻すと、残り4体のミューグロテノスを睨む。
「次に、この私の相手をするのは、だれかな?」
不敵な声で、挑発。
更に 「全員でもいいんだよ」
まるで勝負にならない格下相手と言わんばかりである。
装着する生命体の持つ本来のポテンシャル つまり戦闘能力をケタ違いに高めるB,P(バトルプロテクター) 更に、今までのB,S(バトルプロテクター)よりケタ違いの戦闘能力を持つG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)を B,P(バトルプロテクター)を装着した状態で、装着した。
どれ程の戦闘能力が上がったのか?
「敵となるのは、我が宿敵(ライバル) アピリムのみ・・・」 周囲に向かい豪語する>
「なめんじゃねえー」 ヘビに似たミュースネカーと、一撃必殺の強力な生体エネルギー砲 重量子砲を持つ植物の花のような形態を持つミューフランダー。
 ミューフランダーは、背中から花びらを広げ 燦々と降り注ぐ太陽光エネルギーをチャージを始める。
 周囲の光が粒子のように集まり 腹部が開き突き出し生体砲へと集中。
その間 ミュースネカーが、身体をクベのようにくねらせながらG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)に突撃。
大きくU字型に曲がった口を開きヘビの鋭い牙を見せ付ける。
腕を組んだまま微動だにしないG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター) これから始まる茶番劇を楽しみにしているかの様な余裕のある態度。
接近したミュースネーカーは、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)に向かい 口の中から半透明な液体を浴びせる。
猛毒と、全てを溶かす硫酸を更に威力をケタ違いに上げた必殺技である。
その瞬間 G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)の周囲は、何やら光の壁のような物に包み込まれた。
光の壁は、高いエネルギー状態であるらしく ミュースネカーのから吐き出された透明の液体がぶつかると、瞬時に液体の方が、音を上げ蒸発する。
バリヤー・・・・
ピエールの装着する 今までのB,P(バトルプロテクター)には、バリヤー機能は、なかった。
だが、B,P(バトルプロテクター)の上に、更にハイスペックのG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)を装着 利用出来るエネルギー量もケタ違いに上がり 性能もケタ違い。
新たな機能として、バリヤーも その1つであった。

「ふ・ふ・ふ・・・・・ そうバリヤーだ、あの驚異のエネルギーを持つ浩司さんや、ネクストノイド最強のアピリム、その下のランクのデストロだけではない・・・・」
勝ち誇るように言い放つG,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)
「私こそ、神々の残した最強を受け継ぐ預言者 私こそ神々の最強の戦士」
言い放つと同時に、右腕をエネルギーチャージが完了したミューフランダーに向ける。
「さあー そのグロテノスの最強と呼称する エネルギー砲を撃つが良い 私は、逃げも隠れもしない」
堂々と自信に満ちた態度。
G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)は、全ての面において格段の進歩を遂げていた。
相手を検束する能力も格段真歩し 目の前でエネルギーチャージを終えたミューフランダーの生体エネルギー砲のエネルギー量まで、瞬時の計算 バリヤーが十分耐える事を導き出しピエールの脳の1部と繋がっているネオメタルから伝えられていた。

 この模様を上空が眺めていたキャラン(浩司)にもノルンからのテレパーシーで伝えられていた。
「マスター ピエールが新たに装着した巨大プロテクター 本人は、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)と呼んでいるニューパワードスーツ及び 周囲に展開している全ミューグロテノスの全解析終了しております。 どうされますか?」
地球軌道上に周回する複数のポッパーと名づけられたスーパーステルス製のスパイ衛星が、この戦闘を偵察 次々とデータ解析を行っていた。
「結果は?」 キャラン(浩司)は、テレパシーで問いかける。
「あのバリヤーのエネルギー量ならば、十分防げます ただマスターのエネルギー量とは、比較になりませんが」
少し苦笑いを浮かべるキャラン(浩司) 比較など難儀 レジェンスのエネルギーは、常に大きく変動し上限値がない。
比較の対象とするのは、酷である。
「あの新型のパワードスーツ・・・確か、G,G,P(グレート・ゴット・プロテクター)と呼んでいた性能は?」
「デストロのB,S(バトルスタイル)への変身後と同レベルです」
「アピリムよりは、下か・・・・」 キャラン(浩司)は、小さくつぶやいた。
いつの日 合い塗れる日が来るのかもしれない相手 やはり戦闘能力、スペック(性能)が気になる。
呉越同舟・・・・ だった時代 ヤーナ所属時代から相性が悪かった。




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